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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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少しの工夫で簡単に実践できる『コクヨのシンプルノート術』 著者 コクヨ株式会社 (KADOKAWA)

Campus ノートで有名なコクヨの社員は、どのようなノートの使い方をしているのか?

そんな質問がきっかけとなり誕生したのが、『コクヨのシンプルノート術』である。本書では、実際のノートの写真とともに、コクヨ社員による100通りのノート術が紹介されている。

これらのノートは、少しの工夫で簡単に実践できるものが中心だが、中には「えっ?こんな使い方があったのか!」と、少し驚くような使い方もある。また、コクヨ社員のノートは、色や記号を使い、書く位置を工夫し、情報の優先順位を表示するルールを決めている人が多いのも特徴だ。

そんな中から2つほど、なるほど!と思ったノートの使い方を紹介しよう。

1つ目は、”打ち合わせのメモは前から、発想のメモは後ろから書く”というノート術だ。

ある社員は、打ち合わせ用と発想用の2冊のノートを持ち歩くのは荷物になってしまうし、かといって、1冊にまとめると、混在したノートは読み返すときに不便なので、常々どうにかしたいと思っていたそうだ。

そこで、打ち合わせ用はノートの前から書いていき、発想用はノートの後ろから逆さまに書いていくということを思いつき、実行している。こうすることで、かなり便利になり、満足しているとのことだ。

2つ目は、”小見出しの先頭には記号を書く”というノート術。

これは、小見出しにあたる部分に、「■」「◆」「●」「☆」などを、同じ階層を意識して、レベルを揃えて書くようにする。こうすることで、関係性が見えるようになり、後から見直したときに理解しやすいノートなるそうだ。実際のノートを見ても、整理されていて気持ちが良い。

ほんとうは2つ以外にも紹介したいのだが、この辺りでやめておこう。本書には、これ以外にも、簡単に実践できるノート術が紹介されているので、興味がある方はぜひ本書を手にとってほしい。

ここ数年は、業務効率化の一つとしてペーパーレス化が叫ばれていて、職場では、紙で保存する資料は少なくなり、ネットワーク上で共有するスタイルが増えている。

そのような現状のなか、「今どき紙だなんて」と思った方もいるのではないだろうか?

ところが、同じ紙でもノートになると話は別で、著者のコクヨによると、ノートの販売冊数は減っているどころか、年々購入されるノートの数は増え続けているそうだ。

なぜか?

これを著者は、個人レベルでみると、”ノートが私達を「助けてくれる存在」だから”としている。

これは私にも思い当たるところがあり、アイデアをメモしたり、記録をまとめたり、書き出すことで答えが見つかり、モヤモヤしていた頭もスッキリということが、今までに何度もあった。確かにノートは、自分を助けてくれる存在になりそうだ。

というわけで、これから自分を助けてくれる存在としてノートを使ってみたい方、また、すでにノートは使っているが、もう少し工夫した使い方をしてみたいといった方に、本書をオススメしたい。