最近あるイベントのお手伝いをした際に、「スタッフのホスピタリティが高く、良いイベントだった」という言葉を頂いた。ホスピタリティとは何だろうか?というこの時感じた素朴な疑問に対する答えを自分なりに出したいと思い、当著を読みました。ネットで調べるとどうやら様々な人や社会への「おもてなし」という事らしいが。。。
タイトルにもあるリッツ・カールトン・ホテルはわずか20数年間で世界のホテル地図を塗り替え、米国のビジネス誌ではトップクラスの評価を得ている。そこの支社長であった高野氏の経験をもとにした当著であれば、きっと「ホスピタリティ」の本質を知ることができるのでは?と読み始めました。
その中で目を引いたのは、やはりクレド(信条)であるが、リッツ・カールトンのように浸透している企業は少ないのが実情のようです。浸透するには自分事に置き換えられること、当たり前の事になるまでクレドを理解しないと浸透しないなと思いました。
しかしながらクレドが浸透して仕事をすれば、仕事は楽しくなる!という事も納得できるエピソードが書かれています。
他に面白いと思ったエピソードは「紳士淑女に仕えるものは、紳士淑女であれ」、「希望する年収の5%は自分に投資しろ」という教えも人格形成という点で心に響いたエピソードでした。
当著を読んで私の理解したホスピタリティとは「高い人間力と相手に愛情を示すこと」を前提とした「おもてなし」であり、ホテル業界以外でも十分に通用する普遍的な行動ではないか?と理解しました。自分なりのホスピタリティとは何か?ホスピタリティを高めたい!と思う方に読んで頂きたい本です。
著者 :高野 登
出版社:かんき出版
出版日:2005年9月6日