こんなのと付き合うのは良くない分かってはいる。だけど、別れられない奴がいる。その名は「完璧主義者」と「クソ真面目」、この二人だ。生まれてから昨日までお前らは確かに友人だった。だが、今日から敵だぜこのやろう。
タイトルは『多動力』とあるが、この本で書かれているのは多くの人が抱える「日本人病」を消す方法だと私は受け取った。著者が言っていることは、会議中にスマホを触れ、修行は無意味、見切り発車しろなど、日本人の美徳とはおおよそかけ離れている。
日本ではなぜか間違ったり、他人と違うことをすると叱られる。それを避けようとした結果、人間関係のしがらみ、こうでなければならないという思い込み、恥をかきたくないという、つまらないプライドを生む。無駄なことをして動きを鈍くしているのはそう、自分自身。じゃあ多動になるにはどうすればいいのか?簡単、そんなもの全て捨てればいい。
特にこの一節、「時間をかければクオリティが上がる、真心をこめれば人に伝わるというのは、妄想にすぎない」は響いた。絵を描いている身としては耳が痛い。完成度の高さは自己満足であり、受け手はそれを求めていない。そこに気づかない時点で、自身の視野の狭さを感じたほうがいい。時間をかけることは自分の無能さを知りたくないがための、結果を伸ばす行為に過ぎない。(自分で書いていて泣きそう。)
はい、一度考えてみよう。人生で求めるものとはなんだろう。「楽しいことだけして生きて行きたい」。ですよね、ご名答。そのためにはあなたが受けてきた義務教育、両親の言葉から自身を解き放たれなければならない。
本書『多動力』は、「日本人病」を滅する薬だ。
本を閉じたら効果がじわじわ効いてくるので、まずバカになろう。そして、どんなにショボいことでもいいから実行してみよう。きっとホリエモンはこう言ってくれる。
「ええやん。」
はーい次の人、バトン渡します!
はっきり言おう、暗黙の了解とは“呪い”だ。伝統や先人の教えが今のあなたを幸せにする根拠はどこにもない。これ以上根拠の無い呪いに惑わされる必要は無いのだ。
本書のタイトル・テーマは「多動力」だ。
その力を最大限発揮するためには、暗黙の了解という呪いを解く必要がある。
その報酬は膨大な量の時間だ。
奪われている時間を取り戻すことで、その全時間を“好きなこと”に投下しよう。きっと見える世界は変わっているはずだ。
では、次にバトンを渡そう。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
- 作者: 堀江貴文,星井博文,三輪亮介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: Kindle版
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