今回は全国各地域にあるパワースポットの「一の宮」です。「一の宮」とはざっくりいえば、旧国名(律令諸国)内で社格(神社の格式)が最も高い神社のことです。本書は写真と地図付きで神社だけでなく、その地区の名産やグルメや観光スポットを紹介しています。HIU関連で近々開催されるイベントに合わせて参拝するのも良いかもしれません。京都の美山は丹波国で一の宮は「出雲大神宮(いづもだいじんぐう)」、大分の別府は豊後国で一の宮は「西寒田神社(ささむたじんじゃ)」と「柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)」、山形は出羽国で一の宮は「鳥海山大物忌神社(ちょうかいざんおおものいみじんじゃ)」です。
私は本書を片手に青春十八切符で京都から長野県、信濃国一の宮「諏訪大社」に参拝しました。諏訪大社は本殿がなく山や木をご神体としており、4社「上社本宮」「上社前宮」「下社秋宮」「下社春宮」からなっています。下諏訪駅で下車して歩いて、「下社秋宮」「下社春宮」を参拝しました。空気が新鮮で気が澄んでおりパワーを貰いました。また、帰りにはおやきを食べて美味しかったのを覚えています。
私の地元の京都市は山城国(やましろのくに)で、一の宮は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」(別名「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」)と「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」(別名「下鴨神社(しもがもじんじゃ)」)となります。地元では別名の上賀茂神社と下鴨神社の愛称で呼ばれています。
下鴨神社の境内には「みたらし池」があり、そこが「みたらし団子」発祥の地とされています。池に湧く水泡をかたどって、丸団子にして甘いたれをかけたのだとか。また、摂社の河合神社は、「方丈記」で有名な鴨長明に関係の深いお社です。また、女性守護としての信仰を集めるお社であり、美麗祈願で訪れる女性も多いです。
(京都のご利益については過去記事をご覧ください)
https://bookrev.horiemon.com/entry/2023/08/30/220000
他にも各地域の一の宮と周辺情報が載っており、本書は旅をより一層楽しくしてくれる一冊になります。ちなみに何故かAmazonや楽天市場では売っておらず、メルカリでは転売されているようです。私は下鴨神社で購入したので、もしかしたら、大きな神社で購入できるかもしれません。