評者は書店に行くことが好きだ。用がなくても何か面白いものがないかと書店の中をくるくると歩き回ることで、ストレスが解放されたり、いい気分になる。そんな時に、目に飛び込んできたのが、インパクトのある本書の表紙だ。
どこの書店に行っても数多くの著者の本が並び、また、著者以外の本の帯にも著者の顔写真が載っているため、まるでいつでもどこでも、著者に会っているようで親近感が湧く。少し前には、たまたま乗った電車に著者の顔写真入りの広告が貼られていて驚いた。
さて、本書はタイトルのとおり、世の中の常識を疑ってかかるというのがテーマで、掲載の常識力チェックを行ってみると、さすがに著者の主宰するオンラインサロン堀江貴文イノベーション大学校(HIU)に7年間所属しているのもあってか、根本的なところでの著者との考えは共通しているようだ。
著者は世の中に対して、疑問に思うことや誰もが常識だとしていること一つ一つに対しても、疑ってかかり、その都度それに対しての意見などを発信している。それは、単なる個人的な考えではなく、人々が生きづらい社会にならないために行なってくれているのだ。そんな著者は、とても心優しく素晴らしい人だと思うが、世の中には、その意味がわからないのか、著者に対して、心ない発言をする人たちもいる。それは、目に余るものも多く、著者自身、表には出さなくても、辛い思いもしていると思う。
世の中のルールが増えれば増えるほど、いわゆる真面目な人たちはそれを守ろうとし、そして、また新たなルールを作る。さらに、そこから外れようとする人をひどく叩こうとする。私は正しい、あなたは間違っているという本人に悪気のない正義感を持ってのやりとりは、恐ろしい方向へと、いとも簡単に変化してしまう。
本書では、著者が日頃からあちらこちらで伝えている内容が、マンガとなってまとめられている。なぜマンガなのかというと、一定時間内で大量の情報を取り込むことができ、時間密度が高い有能なメディアだからだという。忙しい人ほど情報収集や視野を広げるためにマンガ読むべきだと著者はすすめている。
堀江貴文イノベーション大学校(HIU)
https://salon.horiemon.com/