黒川温泉は熊本県にある温泉だ。戦後すぐの黒川温泉の日常が描かれている。温泉というの昔からあるが、昔は日常にどのように溶け込んでいたのかがすごくわかる作品だ。
源泉から温泉を湯船に引く必要があるが、昔はどうやって引いていたのだろうか。答えは竹だ。旅館では4-5ヶ月に一回は竹を交換する。竹の節を取り、交換の作業は日常だ。今じゃ考えることはないが、確かに竹はすごく便利。
また、今は少なくなって来たが昔は混浴があたりまえ。夫婦で温泉に入りに行って、ゆっくり使って、そして出ていく。なんといい時間だろうか。現代では失われた良き風景だ。
本作は、昔の温泉地の日常を知ることができる。昔の生活を知りたい人、温泉地の生活を知りたい人におすすめだ。