金持ち、情報弱者、読書術、、ひつまぶしならぬかつまぶし満載のこの本、一気に読めて有用。流石です。
何が有用かって、「翻訳書読もうー」っていう気になること、「最後の袋とじおすすめ15冊をとりあえず読もうー 」っていう気になることだ。
はじめに、年収と読書量の相関関係が示される。あくまで因果関係でないと断っているものの、読書が現代の錬金術である、そしてなぜYou Tubeやネットでないのか、、という理由を説いていく。
そして氏によれば、年間100冊では人生を大きく変えるような情報に出会う確率は低く、300〜500冊の読書量では逆に有益情報に当たらないほうが難しいとのこと。そしてそんな読書量から金持ちになるべくの希少な情報に触れ、情報強者になるとのこと。
また、特筆すべきは読書から得た知見をもとに実行に移すまでが一セットと強調していることだ。金持ちになる、と銘打っているだけに、そのために意識的に行動するというのはまあそうだろうと思う。読みっぱなしでは何も変わらないであろう。
本書によれば書評は単なる試食にすぎない。全体を読むことが、神は細部に宿る、の如く、人生を変える情報にぶち当たることに繋がるという。というわけでこの書評のみならず本編も読んで自分で是非本書から学んでほしい。
2022年1月8日発行
著者 勝間和代
発行所 宝島社