HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】現代流人材育成本『たった4年で100店舗の美容室を作った僕の考え方』

レッドオーシャンと言われている美容室業界で、たった4年で100店舗に急拡大させたプロセスと秘訣が書かれている。

店舗の課題に対しての答え、Q&A形式を用いて書かれている点が面白い。
緻密な分析努力とデータを駆使しているにも関わらず
それを感じさせない人間味ある経営手法で店舗展開している点は興味深いものである。

会社の成長という目的のために社員を育てているのに
社員を育てることが、逆に会社の成長を阻害させるという、皮肉な結果を招いてしまう
このジレンマを打ち破るためには、一体どうしたらいいか?という課題に対して
答えは、根本から会社の設定と設計を見直すしかないという。
設定とは再現性のあるものをどういう人が喜んでくれるか、
設計はこうしたらこうなるというマニュアルと環境で再現できるもの。

熟知している点は技術者であった著者の視点ならではであり、
業務に集中できる環境は心地よい。

私自身も同じような壁にぶちあたっていることから、すんなり入ってくる。
著者の北原氏は自宅に引きこもりゲーム三昧の青年だったが、
髪を自分で切ったがジョリッという音に心地よさを覚え、そのことがきっかけで、おしゃれに目覚めて美容師になり、実業家へと転身。
どちらかというと私も当てはまる資質であるが、いくつものキーワードがあり、
そのままのあなたでいいんだよという言葉は
むしろ成長を担う役割にもなっているようにも感じている。
経営者のみならず、あえて人を育てないは、実生活でも転用できるのではないかと思う。著者:北原孝彦 出版社:横浜タイガ出版