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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】ノーベル文学賞作家による結末は読み手が考える作品『ゴドーを待ちながら』

読書中はとにかく難解で読み終わったら虚無。そんな感想を素直に持ちました。
タイトルにある「ゴドー」を待っているというストーリーです。

詳しく言いますと、2人の浮浪者が良くわからない会話をしており、どこからともなく更に2人がやってきて会話に参加、その後「ゴドーは今日来ない、明日来る」と男の子が伝えに来て第1幕が終了。

翌日も同じような事が繰り返され、作品終了。ゴドーは何者なのかも分からず、最後まで登場しません。まさに虚無感しか残りませんでした。

当作品は不条理演劇の傑作と呼ばれており、不条理演劇とは私の調べる限りですと「意味の分からないものを意味の分からない手法で表現する」と理解なるほど、そのような趣旨で書かれている以上、解釈は作者に委ねられますね。是非この虚無感を味わっていただき、ゴドーとは何者か?を考えてみてください。

著者 :サミュエル・ベケット
出版社:白水Uブックス
出版日:2013年6月18日