読書中はとにかく難解で読み終わったら虚無。そんな感想を素直に持ちました。
タイトルにある「ゴドー」を待っているというストーリーです。
詳しく言いますと、2人の浮浪者が良くわからない会話をしており、どこからともなく更に2人がやってきて会話に参加、その後「ゴドーは今日来ない、明日来る」と男の子が伝えに来て第1幕が終了。
翌日も同じような事が繰り返され、作品終了。ゴドーは何者なのかも分からず、最後まで登場しません。まさに虚無感しか残りませんでした。
当作品は不条理演劇の傑作と呼ばれており、不条理演劇とは私の調べる限りですと「意味の分からないものを意味の分からない手法で表現する」と理解なるほど、そのような趣旨で書かれている以上、解釈は作者に委ねられますね。是非この虚無感を味わっていただき、ゴドーとは何者か?を考えてみてください。
著者 :サミュエル・ベケット
出版社:白水Uブックス
出版日:2013年6月18日