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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】着物でスキーはあったかいらしい!『教養としての着物』

  日本の気候には着物が合うとはよく知られている。ただ洋服に慣れた現代人は着物を楽に着ることができるのか?そして着物でスキーが教養に繋がるとは?

  着物は布を巻きつけ紐で縛って着てるもののように見えるかもしれないが、実はものすごい数の部分の組み合わせを縫い合わせて作られている。このことから、夏は涼しく、冬は暖かく工夫をすることができるのだ。寒い時は首を隠すことによって寒さを感じにくくなる。想像してみて欲しい。着物は首という首が出ているのである。つまり、首、手首、足首だ。高温多湿の日本では暑そうに見えるが実は涼しいのだ。少し乱暴だが、冬はその逆で首をとにかく隠せばよい。そう、こうすることでスキーする時に寒くなくなるのだ。

  帯でぎゅうぎゅう締められ気持ち悪くなってしまった女性は多いのではないか?ただ同時に背筋がピンと立ち、なんだか凛とした気持ちにならなかっただろうか?これが着物が持つ本質ではないかと思う。着物には実はいろんなオプションがある。多少は着崩して着ても良いし、羽織りを使って粋に見せたりもできる。とても奥が深いのだ。

  論者の祖母が着物の仕立てで生計を立てていた関係で、色鮮やかな刺繍や模様が施された生地を小さいころから見て触り、着物になじみがある環境で育ってきた。本当は着物の方が過ごしやすいと言われたものだったが、よくわからなかった。
   着物を着ることからはじめなくても良い。まずは着物ってどういうもの?と思ったら、ぜひ手に取って読んで欲しい本だ。読み終わったらきっと着物が着たくなるはずだ。