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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】人が輝き放つ世界共通スキル国際エグゼクティブコーチが教える人、組織が劇的に変わる『ポジティブフィードバック』

 

現代は、リモートや在宅ワークなど働き方が多様化しており、どのように人を育てるか?という悩みを抱えている、上司、リーダーが多くいる。一方、部下は上司からのフィードバックがないという悩みがある。本書は、どのようにして、部下の成長を促し、組織、チームとしてもうまく機能していくか?ポジティブフィードバックの考え方、コツを踏まえ、効果や具体的な活用法も丁寧に書かれている。

まず、心理学の理論では、人間の5大欲求は、生理的な欲求、安全の欲求、愛と所属の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求の段階でポジティブフィードバックは承認の欲求に位置している。
本書の冒頭にある言葉、世界はポジティブフィードバックの天才によって導かれてきたというように、ポジティブフィードバックとは、人の強み、得意に特化して、必要な時に相手を思って褒めること。
相手の行動、存在、結果を承認したことを肯定的な言葉で伝える思いやりを言語化した良質なコミュニケーションである。
ポジティブフィードバック度の要素がチェックできる25個のチェックシートがあり、該当なければ打開策を見つけ出し定期的に状態を確認して振り返りながら対策していくことで、ポジティブフィードバックの天才になれるという。
部下が本気で困っていたら、心の底から感謝と賞賛を送ることができる。

比較的に、民族的に日本人は褒め慣れていなく、謙遜することが多い。
良いこと言われたけど、裏があるのでは、自身がないからポジティブなことを言われても信じられないなどと
部下が肯定的に受け取ることができないと、ポジティブフィードバックにはならない。
伝える側も受け取る側も肯定的にとらえ、考えられる場にしなくてはいけないということ。
本気で一貫性を持って、都度部下に良い部分、得意な部分を誉めて、やる気アップ、自身アップ、人間関係がアップ、仕事への理解度がアップ、主体性がアップ
その調子といわれることでこれでいいんだという認識を蓄積することができ、それが自信となり、判断軸となって、結果的に自分は何をすればいいのか、自分は何を求められているのかわかるようになる。
次のゴール、課題目標が明確でそれに向けてちょっと難しそうだけど、挑戦してみようとワクワクしているときが一番やる気がでているようである。

20年あまり10か国で、仕事をしてきた国際エグゼクティブコーチのヴィランティン牧野祝子氏は、
お国柄、文化が違うメンバーをまとめるはなかなか大変で常識違い驚かされるとも1度や2度ではないが、
ただ、コツをつかみポジティブフィードバックを実践すると、国籍や年齢、バックグランドを問わず効果があり、
働き方が多様化している中、上司、リーダーの皆さんには、ぜひ、取り入れて頂きたいスキルと伝えている。
承認のマークとレインボーカラーの装丁が多様性を現している。

問題点を探り支持をして改善してもらおうとするよりも,人の得意の力を借りることにより自分も成長できる。
ポジティブフィードバックは双方に良い効果が表れると確信した。
この観点からも、良質なコミュニケーションスキルであり、このスキルは高めて行きたいと思う。