SDGsの取り組みが2016年から始まり6年経った。いったい企業はどんな取り組みをしてきたのだろうか?。それがまとまったのが本書である。
本書では18社、1都市の取り組みが紹介されている。JTBや江崎グリコ、ミキハウス、そして北九州市などそれぞれが非常に良い取り組みを行なっている。
本書を読んで何度も出会った考え方はSDGsには多くの目標があるが、全て取り組むことが重要な点。そして、収益の一部をたとえば環境のために使うなどはCSRであってSDGsではない(持続可能ではない)。大事なのは収益ドリブンの上で、目標を達成していくことだ。
たとえば星のリゾートの取り組みを紹介しよう。星のリゾートではたとえば、シャンプーをボトルタイプに変更した。それまでは持って帰れるような、タイプで少し使って、使い捨てにしていたんだろう。ボトルタイプに変更することで、破棄物が大幅に減少。そして、収益も上がった。収益を上げながら環境への配慮も達成できた。他にも歯ブラシのリサイクルや、発電。地域のものを取り入れていくなど非常に良い取り組みが行われている。
このように星のリゾート以外にも全18社、1都市の取り組みが紹介されている。会社でも何かしないと、あるいは何かしろと言われた人など、本書が非常に参考になるだろう。誰一人取り残さない社会を。