何かをやりたいと思ってもつい否定しまう。言い訳してしまう。行動する事をやめてしまう。それは「自信がないから」。自信がないのは「洗脳」であると。その洗脳を解き自信が身につく著書である。
小さな失敗やミスが、冷静に考えれば大したことがなくてもあたかも人生が終わったかのような記憶や体験、恐怖にすり替わってしまい、それを回避するために洗脳となってやってミスするならやらないという選択となる。アウトプットをすることで記憶に定着するというのは知られているが、周りに愚痴を言ったり批判をしたり聞いたりすると、それが脳の記憶となり事実と誤認したりする。
そんな回避の仕方が書いてあるのだが、1番の印象に残ったのは、「反省は禁止」という事。改善する為に反省をすることが必要と思っていたのだがこれには目から鱗であった。反省をするということは、自分のダメなところをアウトプットするということだから、ダメな人間なんだと記憶いわゆる洗脳してしまうのだという。自信を持つには、まず反省しない、嬉しかったことと感謝をアウトプットすること。これでマインドは変わっていく。
自信がないという事＝自己肯定感が低いを洗脳という言葉に置き換えて、なぜ洗脳されているか、どうやったら自信がつくかを分かりやすく説明している。反省をやめ、感謝をアウトプットし失敗もポジティブにアウトプットする、良い洗脳を身につけることができる一冊なのではないか。自信をつけたいと少しでも思った人は、一度は読んでみる価値のある本である。
