「人たらし」という言葉はネガティブなイメージがあり、失礼ながらサブタイトルが『遊びながら年収一千万に!』という何とも安っぽさを感じてしまう本書であるが、中身は非常にポジティブで参考になることも多いと感じた一冊である。
冒頭は筆者の子供時代からのエピソードから始まる。肥満でいじめられた中学生時代からモテたい一心で自らの状況からの脱却を図る高校時代で人たらしの芽が出てきた大学時代、大企業へ就職してからは人たらしのノウハウを活かして仕事術を修得。筆者の人たらしのノウハウが簡潔にまとめられているので気楽に読みやすく、またちょっとやってみようかな?と思うノウハウもあるので、本の中身をパラパラと読んでみて気になるタイトルがあれば読んでみると言うのが、本書のベストな読み方・使い方であると思う。
このような本にありがちな、それっていつやるの?的な現実世界とかけ離れたノウハウ本ではなく、足が地についた身近な具体的なシーンで使ってみたくなる内容満載なので、移動時など短時間であるが手持ち無沙汰の際には重宝する一冊である。