HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

【書評】棒一本のグラフで組織が変わる『図で考えると会社は良くなる』

 

「上司にきちんと評価をしてもらえない」「組織は私のことを分かってくれていない」など組織で働く中で、このように悶々とすることを多くの方は一度でも感じたことがあるだろう。しかし、果たしてその要因はすべて上司や経営陣にあるのだろうか?この著書は組織の状況を一本のグラフで可視化し、組織を上手く機能させるヒントを教えてくれる。

 組織を変えることができるのは経営陣だけだろうか?当たり前だが組織に属する経営陣以外の人の方が数は多いため、いかに多くの組織に属する人々の気持ちを変えていくかが組織の改善に関わっているのである。業績がよく、給与などのお金払いが良いことはもちろんだが、やはりそのうえで人のふるまいが良い会社と言われる定義である。
 ここで大切なのはふるまいである。自分や組織が社会の中のどのあたりに所属し、どのような立場にいるのか、客観的にみることによって、立場を再確認する。この行為によって個人、組織が同じ方向に向かえる仕事観の共有ができるのである。著書では72のグラフを通じて組織を可視化してくれる。

 組織に大切なものは「敬意」であるとしめられている。上司と部下、組織と人、人と人、組織と組織外、組織に属する個人を取り巻くすべての関係性に敬意を持つと、些細な問題であっても解決しやすくなるのだ。どんなに社会が進化しても、大事なのはつながりなのだと改めて教えていただいた、そんな著書であった。