古典だから、なんか難しそう。そんなイメージの強い枕草子は、実は清少納言のエッセイ。後宮での生活で、好きなことやむかつくことが毒舌だけどユーモアたっぷりに書き記されています。「憎らしい人が、不幸な目に合うのはうれしい」など、共感ポイントがいっぱいです。
例えばこんな感じ。「扉を開けっぱなしにするガサツな女は腹立つ」、「本人の前とは知らずに噂話をしてしまうと気まずい」「夜をともにした男が、明け方、グズグズしてだらしなく帰る姿に萌える」「男ってどうして美人の恋人を捨てて、ブスを妻にするのか?男って分からない」などなど。
1000年も前に書かれたとは思えない、現代の私たちもついついうなずいてしまうものばかり。感性の鋭い清少納言が、様々なことをバッサリ切っていく姿にあっぱれです。
学生の頃にここまで知ってたら楽しかったのにと思いますが、学校ではさすがに教えてくれないですよね。大人になってから、受験とか気にせず、改めて学びなおすのはやっぱり楽しいと、そう思わせてくれた漫画でした。
身もフタもなく正直で毒舌な清少納言。ホント、いとをかしでした。