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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「ころも」を着ればみんな一緒『からあげビーチ』

 

からあげファミリーが訪れたビーチで「ころも」を脱ぎ楽しんでいると、周りには自分たちとは違った見た目のからあげたちが大勢いた。同じからあげでも中身は鶏肉、たこ、さといもがいたりと一見みんな違うように思える。しかし、ころもを着てしまえばみんな一緒。何の違いもないのだ。

本書は例えば人見知り、海外にルーツがある、左利きなどレアな全ての個性を応援するシリーズ絵本だ。著者は両親の仕事の都合により6カ国の学校に通い、誰もがユニークで普通は存在しないと気づいたという。

評者も最近、本書のからあげたちのような「ころも」体験をした。それは、Club houseで大人気の「自由バナナ党」だ。そのコンセプトは本書と同じく人はみんな同じ。誰もが得意なことや優れたことを持っていて、何もない人はいない。上も下もなく、有名、無名、フォロワー数も関係ない。自分のアイコン写真にバナナの着ぐるみを着せちゃえばみんな一緒でしょ。という考えのもとに作られたそうだ。たった数日の開催で300人以上のメンバーが一気に集まり、現在では500人以上になっているようだ。

メンバーには党員ナンバーが付与され、スピーカーに上がり自己紹介することにより、そこからその人の個性にあった大臣名を任命してもらえるという面白い取り組みだ。

そこでは、誰もが自分の時間を使い、完全にそれぞれが利他の精神で行っている。メンバーになったところで何があるわけではないのだが、一人一人がどんな個性であっても面白がり認めてもらえることが、自分にとっても、人のことであっても何とも嬉しいとメンバーは感じるようだ。そんなところが人気の理由でもあるのだろう。本書を読みそれを思い出した。

 

からあげビーチ (レアキッズのための絵本)

からあげビーチ (レアキッズのための絵本)