本書内では五人のがん経験者による、自らに対するがんの告知から術後までの経験と、気持ちの移り変わりが漫画で紹介されている。
術後もそれぞれが精力的に活動している。
どうして病に直面しながら、こんなにも強く生きていけるのだろう。
それはがんへの想いと経験を共有する、リレー・フォー・ライフの仲間であるからだ。
リレー・フォー・ライフではがん患者さんを支援する活動を行っている。
志しに賛同する参加者全員による、夜通し行われるリレーが最大のイベントだ。
24時間戦い続けるがん患者さんのために、想いを共有し支援する事が目的となっている。
この活動ではがん患者さんやがん経験者を、敬意を込めて「サバイバー」と呼んでいる。
また、それを支える周囲の方々も同様に敬意を込め「ケアギバー」と呼ばれている。
これは活動の使命である"Save Lives"に含まれる、「人の魂を救う」という考え方からだ。
「サバイバー」と「ケアギバー」と称賛、祝福する"Celebrate"(祝う)。
がんで亡くなった方を忍び、追悼し、今病の痛みや苦しみに向き合っている人を敬う"Remember"(忍ぶ)。
がんの予防や検診を啓発し、征圧のため寄付を募り、がんに負けない社会を作る"Fight Back"(立ち向かう)。
この3つが"Save Lives"の要素だ。
「サバイバー」、「ケアギバー」、そして、そうでない人にも是非読んでもらいたい本です。
がんをもっと知ろう。