とにかくAmazonの凄さを語る作品です。皆がいつも使っているAmazonの最大の収益は小売ではありません。あなたは何屋さんなの?ってくらい手広い。小売業に関わらず、事業を拡大するための秘訣と現実が全て描かれています。
面白ポイント①
amazonの収益構造が面白い。amazonはただのECサービスでは無く、AWSというクラウドサービスが会社の最大の利益を作り出しています。それが世界中の多くの企業で現在利用されています。
マクドナルド、Airbnb、Netflix、米中央情報局(CIA) …etc。
CIAって…。それ公表していいの?みたいな。
会社のサポート部門が業績を上げる事はあれど、本業をど返しするほど利益を生み出しているところが凄い。
経営者の柔軟な考え方、軽いフットワーク、行動力が豪快過ぎて面白い。
面白ポイント②
筆者である成毛眞さんの視点が面白い。
元マイクロソフト社長の成毛さんだからこそ、怪物のように大きく秘密主義のamazonの得体の知れなさを的確に捉えて解説しています。
amazonを悪者扱いしたり、過大評価する文献もありますが、この書籍は至ってニュートラルに解説しているので感情的にならず分かり易い。IT業界のトップランナーとして走って来た知識を基にamazon×テクノロジーが革命を起こしている事を理論的に解説していて、分かり易いです。
自分で事業を行なっている人に特にお勧めの書籍になっています。
サラリーマンの方が読んでもとても楽しいのですが、事業で生まれた利益収益をどう次に生かすのか?
止まる事なく、前進し続けるメンタリティーや考え方は、まさに事業主の方にお勧めです。
現代の本としては少し厚みがあり、大きいのですが、読んでみるとサクサク読めて意外と読みやすいです。持って歩くのには、かさばるのでKindleの方がオススメかも。
自分は本で読みましたけれども…。
なんで和田アキ子?
ここまで触れずに進んできてしまいましたが…。
このタイトルをつけた理由としては素直に、アマゾンと言う会社自体の得体の知れなさと、パワフルさ、周りに影響を与える力強さ、業界内での厄介具合など、総合的なイメージが和田アキ子さんとリンクした事と、キャッチー&インパクトの意味でタイトル化せて頂きました。
たった30年で世界の頂点に上り詰めた。
この現実は、日本の全ての企業、日本の全てのビジネスマンが真摯に受け止めるべきだし、自分達の考え方やメンタリティーを変えなければいけない。そう痛感する書籍になっています。
失われた平成の30年間に、世界はこんなにも変化していた。
Amazonが作り出すサービスだけでなく、働き方やメンタリティーなど、とても勉強になります。
そこまでやらなくてもいいでしょう。
そんな事を本当にやってしまう。
それがトップを走り続ける秘訣だと感じました。