忙しいのに、価値を提供できないチームは多い。著者は仕事の無駄を理解し排除することで、価値を提供できると考えている。本書は無駄な仕事・思考とは何かを解説し、対処法を述べている。
例えば、短所を埋める仕事は、無駄な仕事になることが多い。理由は他と差がつかないため、価値に直結しないからである。逆に長所を見つけて伸ばす仕事は、他と差をつけやすいので価値に繋がりやすい。仕事は短所を埋めるよりも、長所を開拓する方が価値が高くなる。
だが、実際は短所を埋める仕事が多くなってしまう。原因は、短所を埋めるのは楽で、長所を伸ばすのは難しいからである。短所は考えなくても発見できるため、分析が楽でかつ社内の賛同を得やすい。一方、長所は発見に時間と労力がかかるため、社内の賛同を得にくい。結果的に短所を埋める仕事=無駄な仕事が多くなってしまう。本書ではこのような状況の対処法について具体的に書かれている。
忙しいのに、価値を提供できず悩んでいる方におすすめです。著者はベンチャー・大企業共に労働経験があり、両者に共通する無駄を解説しています。なので、企業形態問わず役立つ内容となっています。
本書の対処法で、明日から無駄な仕事・思考に対処し、仕事を合理化しましょう。