本書では、総務や経理他、会社全体の事務業務をITにより最適化する方法や、活用の重要性について書かれている。
採用管理、労務管理、勤怠管理、給与計算、経費管理をまだまだアナログで行っている企業は多い。しかし、アナログを継続すれば、当然問題がおこる。
評者の勤める企業は十人以下の少人数でビジネススクールを運営している。そのため一人あたりの仕事の幅は広く、何でもやらないといけない状況だ。ある意味、様々なことを経験できるともいえるが、一人退職するごとにその仕事の負担が増加しいていくため、本書で紹介するサービスは必要不可欠だ。
しかしながら、国の受託事業のため、なかなかシステムを切り替えることが難しい。国に対しても、いくら要求したところで、紙媒体の提出や印鑑文化、電話でのやり取りを頑なに変更しようとしないのが原状だ。
また現在は、世の中の状況により行っていないが、通常は毎月約百名ほどの入校希望者の面接を行うため、本書で紹介するような採用管理サービスを利用することにより情報の一元化が可能となるだろう。
ついつい日常の業務におわれ、新たなシステムへ移行する手間をまず考えてしまう。しかし、国との古い業務システムでのやり取りにより、より個々の仕事に負担を強いられているということをが明らかになった。
特殊な業務によりITの活用が進まない企業もあるだろう。本書には、そのような環境での解決策も示されている。