本書は、ブランディングの大切さや著者が実際に行っているブランディングの方法論などが他社成功事例を交えながらわかりやすく書かれています。
中小企業のブランディングが大企業のやり方と異なる点として、意思決定スピード・ターゲットの明確化・大人数の認知ではなく少数でもブランドイメージを持ってもらうことなどが挙げられておりただ闇雲に費用をかけることが重要では無くコツがあることがわかります。
またブランド力というと外向けの戦略のようではありますが、インナーが重要である点や経営陣の意識改革についてもページを割いているのが印象的でした。
デザインが大事と言うだけあって、内容をわかりやすくするためにイラストが挿入されていたり、箇条書きにされていたり、「優れたデザイナーの見分け方」「価値は掛け算で尖らせる」などの読み応えがるコラムが7つもあり、最後まで飽きずに読める工夫が随所に施されています。ページ数のフォントもおしゃれでした。
個人にも活かせる内容だと思うので、経営陣や広報担当者だけではなくブランディングに興味がある人は一度手に取ってみても良いと思います。