本書はオンリーワンの生き方を選んだ33名の女性の姿をインタビュー形式にて深堀した書籍である。彼女らの肩書きはかつおぶし伝道師やフリー素材アイドル、パーティスタイリスト等様々だ。一昔前ならマネタイズされているとは思えない仕事に就いている女性が多数見受けられる。
彼女らに共通するのは大きく2つある。1つは好きを仕事にしていることだ。好きなことを仕事につなげられているから、燃え滾る情熱がひしひしと伝わってくる。好きなことに対して声をあげ行動することで周りを動かし、自身の糧としているのだ。
もう一つは、挑戦を続けていることだ。書籍PRを行う女性は「思っているだけでは、何も始まらない。やってみないことには、それが成功するのか失敗するのかわからない。」と言っている。経験ゼロからまず広報に関する本を貪るように読むところから始めヒットアンドエラーを繰り返し、今では様々なメディア媒体を通して多数の本の紹介を請け負うまでに進化を遂げている。
本書ではインタビューと併せてカラーの写真が多く記載されているため、彼女らの仕事や生活の理解を助けてくれる。また、装丁や文中でも様々な色が用いられており、読み手側に彩りを与えてくれる。
女性であることは好きなことや挑戦することを阻害する要因とはならない。独立した生き方や好きを仕事にしたい女性はもちろん、女性をサポートする男性にも一読いただきたい。各々の一歩を後押ししてくれる一冊となること間違いない。