冒頭から突然だが全ての人に第5章の組織の活かし方を読んでもらいたい。ここには地方に限ったことではなくどんな組織でも陥りやすい点が解説されている。私も経験があるが、満場一致の原則があると反対意見を述べづらいことが多い。また、「これだけ時間をかけて話し合ったのだから大丈夫だ」という雰囲気にもしばしばなってしまう。個人ではなく組織で物事を決めることのメリットはあるが、こういったデメリットもあることを認識して組織での活動に取り組むべきだ。
「10万円でどんな風に地域を盛り上げられるかな?」ではなく、
「このような事業をやるために、予算を考えた結果、10万円必要だ。よし、どうやって資金を集めようか。」とすべきだ。
予算からやりたい事を考えるのではない!
やりたい事が先にあって、そこから予算を考えて資金も調達するのだ!
何を当たり前のことをと思われるかもしれないが地域の事業では自治体等が関わることによって、しばしば予算を消化するための事業となってしまうことが多い。
そうではなく予算段階から自らの頭で考えていくことが大事だ。
著者の木下斉氏は地域に関する本をたくさん書いていてネットでの情報発信も日々行っている。ぜひ検索して読んでもらいたい。きっと新たな気づきがあるはずだ。
正しい予算の考え方、正しい組織の活かし方等を学べば行動する人がより輝く人になっていく。
馴れ合いにならずに問題に本気で向き合って行動していこう!