★読むなら早めに読むことをお勧めします!
本書は、哲人と青年の対話方式で書かれている。話の流れとして青年と同じ気持ちにその都度足るのが面白い。中盤青年と共に「はっ?」という難しい場面にもなるも、『人生はシンプルに』という初めの話に行き着く。まだ読んでいない人は、私が散々言われてきた言葉「なる早で読んだ方が良い」と私も強く伝えたい。
それは、終盤にこんなことが書いてあったからだ。
『アドラ ー心理学をほんとうに理解して 、生き方まで変わるようになるには 、 「それまで生きてきた年数の半分 」が必要になるとさえ 、いわれています 。』
私は51歳か・・・(笑)
★「風まかせの人生でいい。」の意味
『人生とは点の連続であり 、連続する刹那である 。そのことが理解できれば 、もはや物語は必要なくなるでしょう 。』とありました。
人生を人のせいにし、先延ばしの人生にしてきたと自分自身感じる。一方で行き当たりばったりの人生でいいのか?とも疑問に感じている自分がいました。
私に今を生きる【勇気】がある。【いま、ここ】と真剣に向き合っているのならば、過去も未来も気にせずに刹那を繰り返し風まかせの人生も振り返れば形になっているのでしょう。
★こういう話は、納得しても実際行動に落とすまでが難しい。自分へのメモとして残して今回の書評とします。
世界をシンプルに見るためにまずしておきたいことを3つ。
【課題の分離】
他者への課題に介入しない。言い訳をしない(○○を口実に○○を回避)
自身の課題に取り組むだけでいい。
【相手=仲間】敵ではない(一番難しい内容だった)
共同体感覚を持つこと。他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること 自己への執着(自己中心的)を他者への関心に切り替えて行く ※「他者からどう思われているか」気にかける=「わたし」にしか関心を持たない自己中心的ライフスタイル
【勇気づけのアプローチ】褒めることではない!?(縦の関係) 素直な感謝や尊敬、喜びの言葉を使った他者を評価しない(横の関係)
「ありがとう」感謝の気持ちを伝える
「嬉しい」喜びの気持ちを伝える
「助かった」お礼の気持ちを伝える
★今の自分
先日7つの習慣にも書かれた内容も本書にも書かれていました。結局読んだところで身に付くものではありません。一番衝撃だったのが、他者への介入はアドバイスや助言だと思っていたが、【支配したい】という自己中心的な考えが隠れていたこと。
自身の課題を切り取り、シンプルに世界を見るためのヒントになりました。私自身、今直面している人間関係の悩みが解消に向かっていると感じています。当たり前のようで出来ていない、「ありがとう」 「嬉しい」「助かった」という素直な気持ちをちゃんと言葉にして相手に伝えて行きたいです。
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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