「哲学」「正義」と聞くと堅苦しく、難しい...と考える人も多いのではないだろうか。
本書では1人の青年と3人の女子との会話を通して、分かりやすく哲学について学ぶことができる。
本書では3人の女子がそれぞれの正義論を展開し、青年がその論について考察していく。
実際哲学には3種の正義があり、3人の女子がそれを体現しているストーリーとなっている。
興味深いのは3種とも必ず説明の後に「問題点」を考える章があることだ。
2500年経っても結論が出ていないほど「正義」の定義は難しいのだ。
最後は「構造主義」と筆者の結論で締めくくられている。
「人間は社会システムを変えることも抜け出すことも絶対にできない」というのが構造主義。
ここが今の所「正義」のゴールとなっている。
上記は納得がいくし、これからより進行していくだろう。
筆者の結論については、ぜひ本書を手に取っていただきたい。
思うに上記に対して考え、自分なりの答えを出すことが大事なのではないだろうか。
2500年経っても出ていない答えを、我々が出せるとは到底思えない。
だが、人生の中で数々の逃れられない選択の場に直面した時に「自身の正義」が必ず必要になる。
日々考え、自分の正義を見つけるために哲学がそのベースになるのではないだろうか。
- 作者: 飲茶
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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