本書は10年で日常に浸透するといわれているVR、ドローン、3Dプリンター、自動運転、仮想通貨、ブロックチェーン、5G、VTuber、MR、AI、ロボット等11の最新技術についてまとめられている。
本書の特徴は、一見難しいと思われてしまいがちな最新技術について、誰にでもわかりやすいように、マンガで解説されているところだ。
本書評では、11の技術の中でとても関心のある「自動運転」についてとりあげる。なぜなら評者は、子供の頃から運転をすることが好きで、おそらく幼稚園生頃からゴーカートに夢中になっていたからだ。
子供が運転できるようなあらゆる施設に頻繁に通い、一緒に乗らない親の心配はよそに、いつも自分で運転していた。もちろん大人になってからも早くに免許を取得した。様々な車種を運転するのも楽しいし、また、バーチャルの世界の運転でも面白い。そのような経緯から自動運転が、最も興味のあるところだ。
本書で紹介する「自動運転」の技術は、まず車をスタートさせる際に、キーを回したり、スタートボタンを押す必要はなく、乗車すると自動的に電源が入るそうだ。これにより、よく見かける、車に乗ろうとする時になぜか「鍵がない」問題は完全に解決されるだろう。
そしてタッチパネルを、使用することにより多くの操作ができる。これはナビなどの拡張機能をすでに使っている人にとっては、馴染みがあるだろう。オートパイロット時でも「加速の度合い」や、「ステアリングの硬さ」、「車高の高さ」なども調整できるそうだ。
おしゃれでカッコいいスポーツタイプは車種によりデザイン重視で車高が低く、乗り降りしにくかったり、後部座席がせまかったり、また運転の際に後ろが見えにくかったり、一長一短があるような気がするが、乗る人の希望にあわせて、またその都度、細かく調整出来るのはうれしいところだ。
昔と比べて車の安全装備は充実してきたものの、事故は多発している。それは、人間は注意をしていてもミスをおかすものだからだ。絶対に安全ということは、残念ながらありえない。そのようなことから、運転をすることは楽しいが、早く「自動運転」が当たり前の世の中になってほしいと考える。車は便利であっても危険が伴ってはいけない。
自動運転が浸透すれば、運転は一つの娯楽として楽しめばいいと思う。レース場に行けば、普段運転できないような車が運転できたり、公道では出せないようなスピードを楽しむこともできる。また、きちんと安全対策をすれば、バンパーカーのようにクラッシュを楽しむこともできるだろう。
「自動運転」を含め、多くの最新技術が10年といわず、すぐにでも人々に簡単に手に入り、自由に使いこなせるような世の中を望んでいる。そして自分のやりたいことだけをする楽しい日々は、もうすぐそこまで迫ってきているのだ。そう感じさせてくれる内容であった。
ザ・テクノロジー マンガでわかる11の最新技術 (NewsPicks Comic)
- 作者: 春夏アキト,クロウバー
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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