HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

【書評】『211 〜長谷川穂積、ベルト奪還までの日々〜』

211 〜長谷川穂積、ベルト奪還までの日々〜

211 〜長谷川穂積、ベルト奪還までの日々〜

皆さんは格闘技は好きですか?私は好きです。最近、キックボクシングを始めました。やってみてわかったことは、『あ、やっぱりやるものではなくて見るものだな』ということでした。

蹴られると痛い、殴られても痛い、走りはきつい、憧れていたミット打ちでは拳が痛くなる。
動画を見て自分の胸を熱くしてくれた選手は毎日これ以上にきつい練習をしているんだ。と考えると、肌でその選手の凄さを実感できます。

本書は元プロボクサーの長谷川穂積選手の防衛失敗からベルト奪還までの211日の物語であり、5年間君臨した王座からの陥落と最愛の母との別れ、この2つの試練を乗り越える長谷川穂積選手にフォーカスしています。

華やかなリングの上の光景ではなく、リングの下でスポットライトが当たっていないところで起きていることをぜひ、読者の皆様に知ってほしいと思います。「No pain No gain」の意味がきっと分かります。最愛の人を失った痛み、王座陥落の精神的な痛み。

様々な歴代のチャンピオンの著書を読みましたが、皆、チャンピオンになるだけの理由があると思いました。

コツコツと努力していると何か間違っている様な気がして、他にもっと簡単な方法があるのに自分は効率が悪い方法をしているのではないかと焦ってしまいます。ネットニュースや本のタイトルもそのような効率化を重要視したものが目につきやすいからでしょうか。

それでもチャンピオン達が教えてくれることはその正反対の「栄光に近道なし」ということでした。