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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】物事の捉え方と伝え方『具体と抽象 世界が変わって見える知性の仕組み』

「なんだか話が噛み合わない」「自分の伝えたいことが伝わっていない気がする」「上司の言っていることがころころ変わっている」
このような経験は誰しもがあるだろう。

このようなことは、「具体」と「抽象」の粒度が合っていないから生じる。

そもそも、日常会話で「具体的に言うと〜」と言うことはあるが、あまり「抽象的に言うと〜」とは言わない。「ちょっと、抽象的なんですが…」と言ったりする。
これでは、「具体」は良いが「抽象」は良くないようである。

本来そんなことはない。

本書は「具体」と「抽象」の特徴を、20の項目に分類し、具体例と共に説明してくれる。
特徴を把握していれば、どういった時はどの粒度で伝えるのが良いか考えることができる。

また、昨今のような時代の変革期には「具体と抽象」について知っていることはどうやら欠かせないようだ。

具体的に、
SHOWROOM代表の前田裕二さんは、日常でありとあらゆる具体的な事柄を抽象化する一種のゲームのようなことをしていると公言しているし、メタップス代表の佐藤航陽さんはツイッターで、抽象度をコントロールすると相手の理解を高めることができるといった旨の発言をしている。

より世界を理解するため、より他者に何かを伝えやすくなるために、本書を手にとって、「具体と抽象」を行き来しながら、物事の捉え方や伝え方を考えてみてはどうだろうか。


具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ