本書は、今大注目のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学(HIU)」、「箕輪編集室」による初の合同定例会での非公開対談を元に作られた。
本対談では主に、
・オンラインサロンビジネス
・世界制覇を目指すシェフという道
・キュレーター
について語られている。
日本が世界に誇れるもの「和食」で世界のトップを目指す。その世界制覇のための戦略が、興味深い。
日本では、古くから料理の世界は何十年もの修行と経験が当たり前だが、結果として、多くの情報を取り入れることを自らが困難にし、世界から遅れをとる。
例え何十年のキャリアがあったとしても、お客様がそれを美味しいと思うか、またそのお店に足を運びたいと感じるのか、それがすべてである。
また、今まで別の道で活躍してきたとしても、世界では予備知識が無い分、人への先入観は無くなる。
それは、長年のシェフ経験がなくても、誰もが喜ぶ美味しいものを提供するために、情報収集を怠らず、いい食材を準備し、いい道工を使い、カッコいいユニフォームを着て勝負すれば、日本を代表するトップシェフだと誰もが疑わないのだ。ゆえに、世界制覇のチャンスがあるということだ。
また、本対談で箕輪氏は堀江氏のビジネスアイディア等を上手く引き出し、対談をどんどん盛り上げていく。そこからも、箕輪氏の編集者としてのヒットを生み出す敏腕ぶりが垣間見られる。
また、自他共に認める天才編集者だが、気取らず、気さくな雰囲気が多くの人から愛される理由でもあるのだろう。
その証拠に箕輪氏は、サラリーマンという立場でありながらも、著名人と同様に、オンラインサロンを立ち上げ、現在多くのメンバーが所属する大規模サロンと化している。また、起業家としても活躍し、編集者という肩書きではおさまらない、他に類を見ない異色の人物なのだ。
そのような箕輪氏の成功の秘訣はその凄まじい行動力にある。そこが、天才たる所以であろう。箕輪氏の手掛けた作品に、益々興味を持った対談であった。