「日本人はとても勤勉だ」というのは世界からの評価だが、周りをみてもまさに真面目で勉強好きが多いと日々感じる。しかし、ジャンルを問わず、学生時代からの勉強も含めその知識をいかに活用するかということが、大きな課題である。
本書では、これからの時代を生き抜くためのアウトプット術を紹介している。
インプット重視の日本の義務教育を受けてきた世代にとっては、アウトプットに馴染みがないため、インプット過多のアウトプット不足という現象が起こっている。それは単に「アウトプットに慣れていない」ということだ。
しかし「 アウトプットをしないということは、そこにあるかもしれない才能の発見の機会をロスし続ける 」と著者はいう。それは人生において最も損なことだ。
そこで著者がすすめる、誰でも簡単にできるアウトプットの基本は「文章を書く」ということだ。ところが日本人は、どうしてもアウトプットの前には、インプットと考えてしまい、なかなかアウトプットに移れない。
だが、著者が「文章を書く」ということをすすめる理由は、日本の義務教育を経験した人は、すでに文章の基本が身に付いている。だからこれ以上のインプットは必要ないということだ。さらに、現代はSNSの普及により、アウトプットが容易になったというのも理由の一つである。
例えばブログなどの文章を書く場合、何度でも簡単に修正ができるというのも魅力的な点だ。したがって、最初から完璧を目指さなくてもいいと思えれば、アウトプットをするというハードルもやや下がるだろう。
「文章を書く」ことが苦手な人ももちろんいると思う。そのため、他にもいくつかのアウトプット術が紹介されている。「書くこと」よりも難しい「話すこと」「何を着るか」というのも自己表現という重要なアウトプットの一つである。
アウトプット上達の秘訣は「アウトプットする」ということだ。当たり前のようだが、これが最も重要なポイントだ。現在、当ブログではライターを募集している。まさに「文章を書く」アウトプットの場には最適ではないだろうか。新たなアウトプットに挑戦してみるのか、また、相変わらずインプットにこだわるのか、あとはあなたの決断しだいである。
[音声で聞く]
http://m.himalaya.fm/jp/episode/205469/6458346/2
(148)黄金のアウトプット術: インプットした情報を「お金」に変える (ポプラ新書 な 9-1)
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