「人様に認められない職業に就く」
テレビのゴールデンでお笑い番組を制作しているときは「カッコイイ社会人」、AVメーカーでAVを制作すると「ブスな社会人」として見られる。
銀行は取引をせず、警察からはゴキブリ呼ばわりされ、おしゃれな事務所は借りられない。
30歳で独立し、31歳、35歳で二回会社を潰し、人生のどん底を経験する。
そして、自らを「負け犬」と呼ぶ著者は、ソフトオンデマンドを創立する。
失敗続きの「挫折人生」を通し、「失敗こそが自慢の人生になる」と主張する。
そんな著者からのメッセージがある。
「うだうだ言ってないで、挑戦しようよ、そして、失敗しようよ。君らが守ろうとしている得体の知れないものは、未来の可能性を放棄してまで守る価値のあるものなのか、もう一度よく考えてごらん。」
私たちが楽しんでいるAV業界の裏側、SOD創設者の哲学。
「好きなことを仕事にしよう」という考えが増える中、あまのじゃくな著者は「我慢して、イヤなことをやった奴が結局は勝つ」と説く。アダルトビデオ業界で当たったのはそれが理由であると。失敗続きの頭の悪い人間はやりたいことがあったらそれと逆のことをすればよい。「常に思ったことと逆のことをやる」
逆転の発想で勝負をしてきた著者の「負け犬」の思考をぜひ、本書で掴んでほしい。
本書を読んだ後、SODはいくつもの荒波や壁を乗り越えて現在に至っているのだと理解でき、「ありがとうございます、がなりさん、SOD社員のみなさん」と感謝して、ヌくことができるのではないかと私は思う。
読者の皆様、読み終わった日には、うだうだ言ってないでSODでヌきましょう。
- 作者: 高橋がなり
- 出版社/メーカー: インフォバーン
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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