本書は日米3人のプロデューサーの物語である。
その3人とは、プロ野球パシフィックリーグ創設し、日本初の民間ラジオ放送を興し、大阪万博では、パビリオンのプロデュースをてがけた小谷正一。
テレビ番組「シャボン玉ホリデー」、「11PM」を立ち上げ、ディズニーランドを浦安に呼んだ堀貞一郎。
世界初のトーキーアニメ「蒸気船ウィリー」、テーマパーク「ディズニーランド」を建設し、世界のアニメーション、テーマパークビジネスの父となったウォルターイライアスディズニーである。
3人はそれぞれ、何ひとつ先例がないことをひとつひとつ決断する必要があった。
時には、ハッタリも必要だった。
失敗することも、もちろんあったが、矢継ぎ早に手を打ち、名誉挽回し、結果、日本のエンタメに大きな影響を与え、現在がある。
また、3人はいづれも、人の心をつかむ天才でもあった。
自分の趣味を人に押し付けるより先に、まず徹底的に相手の立場になってものを考え、心と心のコミュニケーションを大切にしていた。
この本は、多くのおもてなしの
極意が学べ、繰り返し読みたい貴重な一冊である。
新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 (講談社+α文庫)
- 作者: 馬場康夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/08/21
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る