人間一人での能力、経験には限界がある。読書はその限界を突破する唯一の手法である。本書は読書家の著者が教養をつけるための下地として真っ先に読むべき104冊を紹介したブックガイドである。
人類はこれまでに蓄積した経験や知識を文字とし、効率よく次世代にインストールすることで進化を続けてきた。それが本である。
しかし、読書をしても意味がわからないことがある。それは内容が難解すぎて理解できない時だ。闇雲に読書して良いわけでなく、適切な順序を守ることが大切だ。
本書は重大な57テーマから、それぞれのテーマに対して入門に最適な2冊の紹介がなされている。評者が既に読んだ本も多く紹介されていたが、確かに予備知識なく読めてなお、内容が深い本か多く紹介されている。
ちなみに評者は本書を読み、まず購入したのは重大なテーマ「女のコとのコミュニケーションがうまくいく瞳読みの技法」より、『ソロモンの指輪-動物行動学入門』を購入した。これで評者も「知的野蛮人」に一歩近づいただろうか。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/05/02
- メディア: 文庫
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- 作者: コンラートローレンツ,Konrad Lorenz,日高敏隆
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 文庫
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