HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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バーテン≠『バーテンダー』

世の中には絶対にお客様を裏切ってはいけない職業が2つある。1つは医師・薬剤師。もう1つが『バーテンダー』である。今回紹介するマンガは神のグラスと呼ばれる主人公とお酒とそれに関わる人々の暖かいお話である。

バーテンダー』とはどう意味か、「バー=留まり木」、「テンダー=優しさ」。『バーテンダー』とは「優しい留まり木」という意味であり、優しさが必要となる。「バーテン」と呼ぶ人もいるが、これは「フーテン」から来た言葉で酒を売っている職業を軽蔑した言い方となる。

本作品はそんな「バーテン」でなく『バーテンダー』にまつわるお話だ。身体の調子悪い時、人は病院に行く。心の調子が悪い時に行くのがバーだ。バーでは多少の嘘は許されるし、秘密は守られる。

神のグラスと言われる主人公の元には、色々な悩みを抱える人が現れる。主人公はお酒にまつわるストーリーと合わせて、それを優しく解決して行く。とにかく、毎話毎にお酒が飲みたくなってしょうがない。バーに行きたくなってしょうがなくなる。

お酒と少しの薀蓄、人情と素敵なお話。それが本作品である。お酒が好きな人、お酒に詳しくなりたい人、バーに行って見たい人に非常にオススメである。是非、1人でバーに入る勇気が無い人は本作を読み扉を開けてみよう。人はバーの扉を開ける毎に大きくなって行くのである。