本書は1990年代から始まる「出版不況」と叫ばれてる中、2000年から2010年頃までのビジネス書業界が大いに賑わった時期の書評集だ。
自分でも読了済の書籍や、気になっていた書籍、はたまた、全く知らなかったものまでたくさん紹介されており、著者独自の捉え方で書評が書かれている。自分との視点の違いなども参考になる。
よくビジネス書で取り扱われている基本、ひとことで「営業」といっても20年前と10年前とでは役割が変わってきており、10年前と今では180度変わってしまっている常識もよくある。インターネットや、通信機器の発展による情報のやり取りが容易になり、顔と顔を突き合わせた営業が少なくなっている。こんな時代だからこそ原点のアナログ方式が強い絆をもたらすのではないか。どちらがよいか、悪いかではなく、それがビジネスの醍醐味である。
『スリッパの法則』という書籍を紹介しよう。社内でスリッパに履き替える会社は儲からないそうだ。なぜなら靴を脱ぐことにより、誰でも会社に出入りできることを遮断してしまっているという。このように合理性に欠けていることをしている会社は他の部分でも非合理なことをしている可能性が高いそうだ。
このように各ビジネス書の書評をコンパクトにまとめてあるので、自分でも読みたくなる本がたくさん見つかる。ぜひ「読書の秋」本書を手にとって、お気に入りのビジネス書を探す旅に出てみるのもいかかがでしょうか。
スリッパの法則 - プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方
- 作者: 藤野英人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/09/18
- メディア: 単行本
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