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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ビジネスだけに利用するのはもったいない!『鬼速PDCA』 冨田和成著

高速を超える圧倒的なスピードでPDCAを回すことで、他人と比較にならないほど桁違いの速さで成長でき、どんなゴールでも実現可能に思えるよいになる。

誰にもマネできない圧倒的な成長スピードが身に付く本、それが『鬼速PDCA』だ。

PDCAといえば、よく用いられるフレームワークの一つで、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(確認)、ACTION(改善)を行い、目的を達成する。そして、次のサイクルに改善案を反映させ、より良いものを求め、改善し続けるといったものだ。

しかし、この『鬼速PDCA』が普通のPDCAと違い、フレームワークの一つであるロジックツリーを計画フェーズで使うことにある。

これにより、改善したいテーマを構成している複数の要素が具体化され、「現状」と「ゴール」のギャップ、つまり、今後の課題がハッキリと分かるようになる。また、ロジックツリーを用いることで、課題の見落としを防ぎ、ボトルネックの発見にもつながることになるのだ。

本書によると、この計画フェーズがとても重要で、50%はこのフェーズで決まるのだという。また、その他の各フェーズでも、一歩一歩着実かつ高速に回すための方法、例えば、DO(実行)をタスクレベルまで細分化することや、時間がない場合は、「重要・緊急マトリクス」を用いて、DOの優先度を比較して入れ替えるなどといった方法が、詳しく説明されている。

PDCAというと、どうしても仕事上で使うものというイメージが強いが、この『鬼速PDCA』をビジネスだけに利用するのはもったいない。普段の生活にも応用するなど、人生の目標を叶えるためにも力を発揮するだろう。

計画フェーズで明らかになった複数の課題に対し、それらを一つずつ潰していけば、どのようなテーマでも実現に近づき、俄然、やる気も出てくる。決して魔法のようなツールではないが、着実に目標に近づくことができるツールなのである。

本書は、PDCAについて知りたい方はもちろん、今までPDCAにいまいち効果を感じられなかった方や、人生の目標に近づきたいという方に、おススメしたい1冊だ。