HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ドキドキ、ハラハラ、キュンキュン『ヒメゴト〜19歳の制服〜』(全8巻)著作 峰浪りょう(小学館、2011/4/28)

「"ヒメゴト"を持つ三人の十九歳が繰り広げる "ヨクボウ"と"セイフク"の物語」と言うキャッチコピーを持つ本作品。18歳未満でもなく成人でもない19歳の男女三人は制服に関する『ヒメゴト』を持つ。三人はいかにして制服を脱ぎ捨て大人になるのか。三人のぐち…

のんきで、ちょっとおかしな優しさに包まれる 『横道世之介』 著者 吉田修一 (毎日新聞社、2009年9月)

世之介は、長崎から上京したての大学生だ。好色一代男から名付けられた、その奇特な名前を持つ彼は、いつも、ちょっとだけ損した気分になることが多い。上京した日に広場で踊っていたアイドルが、長崎にいたころ憧れていた人だと知らず、ちらっとだけ見て去…

負け組の、面白い人生 『ララピポ』

テレビや雑誌では、いわゆる成功者がクローズアップされることが多い。みんな、成功者になりたいからだ。しかし、現実には、成功者よりも遥かに多くの負け組が存在するのである。本書は、そんな負け組の中でも、選りすぐりの6人に焦点を当てた小説だ。 6人は…

『それをお金で買いますか? 市場主義の限界』

世の中にはお金で買えないものはない。 これは、冗談ではなく海外を中心に、今やほとんどのものが売りに出されている現状があります。 本書で挙げられている例としては ・絶滅の危機に瀕したクロサイを撃つ権利 ・議会の公聴会に出席したいロビイストの代わ…

あなたは操られている『コミュニケーションのための催眠誘導』著者 石井 裕之(光文社、2006/5/2)

「なんとなく」好きになった人と付き合った経験はありませんか?なんでこの人が好きなのかうまく言葉にできない。そういう経験は誰にでもありますよね。 いつも食べているお菓子を買おうとしたけど、なぜか横にあるチョコレートを買ってしまった。「なんでそ…

物語の終わりとは、友人の死。『放浪息子』 著者 志村貴子(エンターブレイン 、2003/07)

志村貴子は変な漫画を描く。抑揚がなく、起承転結らしい物語もない。しかし、人がただ生きている姿、その細かな機微を豊かに描ける人だ。 『放浪息子』の登場人物たちは10年の連載の中でどんどん年齢を重ね、考え方も好きっだった人も変わっていく。私たち読…

『宮本から君へ』

知らなかった。知ることができてよかった。こんなに心臓を掴まれるような漫画だったのか。 久しぶりに、一晩で一気に読んでしまった作品。主人公宮本が、どんどん変化していく。否、本来の自分を取り戻していく過程を見ることができるから、ついつい惹き込ま…

『働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義』著者 出口 治明(ポプラ社、2016/1/13)

ライフネット生命創始者の出口治明さんが若者向けにお金の原理原則について書いた一冊。 本書のゴールは「お金のことで死ぬまで不安に思うことなく、楽しく生きていけるようになること」、「お金に支配されることなく、お金を支配できるようになること」。構…

登場人物の心情の揺れが伝わる作品です。『ビブリア古書堂の事件手帳(全7巻)』著者 三上延(メディアワークス文庫、刊行期間2011年3月25日〜2017年2月25日)

本自体には2種類の物語がある。一つはその本の中身の物語、もう一つはその本自体が人から人へ渡っていく中で重ねられていく物語だ。本書はそれらをテーマに、鎌倉を舞台にしたビブリア古書堂という古書店に関わる人たちの物語で構成されている。 登場する人…

これで英語が話せるようになる!(はず) 『会話もメールも英語は3語で伝わります』 著者 中山裕木子 (ダイヤモンド社、2016/10/14)

本書はタイトルの通り英語はシンプルでも伝わることを書いた本です。 なにごともシンプルにすることは、簡単なようで難しいと思いますが、本書では英語で伝えるには下記はいらない、捨てて大丈夫であると書いています。 1.イディオムはいらない2.否定形の文…

自分の人生をコントロールする『自分を操る超集中力』 著者 メンタリスト DaiGo(かんき出版、2016/5/27)

本書は、長い試行錯誤の末に、高い集中力を手に入れた著者の実体験と、それを踏まえた、集中力を科学的に高める方法を紹介した本である。 著者は、日本唯一のメンタリストであり、企業の研修やコンサルの他、テレビ出演、ニコニコ動画など、多方面で活躍する…

幸せのコツを探しに『君の膵臓を食べたい』著者 佐野 よる(双葉社、2015/6/19)

あなたに大切な人はいますか?もし生きてそばにいるなら大切にしてください。あなたの目の前から、突然いなくなるかもしれません。 ドラマや映画のワンシーンで、「失って初めて価値に気づく」と言う人がいます。現実でもドヤ顔で言ってくる人いますよね。し…

強いカラダ・アタマ・ココロをつくる『はたらく人のコンディショニング辞典』

本書は、仕事や人生でベストパフォーマンスを実現するための方法を・カラダ・アタマ・ココロの3つの働きをもとに解説した本だ。 監修は、コンディショニングの研究だけではなく、ビジネスや生活指導の第一線で活躍する、岩崎一郎氏、松村和夏氏、渡部卓氏の3名…

言葉を通してみえる軌跡。『戦場と孤独のフードビジネスを生き抜く』著者 園山 真希絵(クロスメディア・パブリッシング、2015/10/15)

向き合う業界を“戦場”、向き合うことで置かれる状態を“孤独”としている、本書からは著者の言葉を通した覚悟が伝わってくる。消費者側からは華やかな側面の想像には硬くない業界だが、現実にはその想像は断片であることがわかる。著者の人生は再起の連続だ。 …

エヴァンゲリオン第0話第一使徒『シン・ゴジラを100倍ディープに観る』著者 岡田斗司夫((株)ビンワード、2017/4/11)

本書はガイナックスの創業者でオタキングとして、知られる岡田斗司夫が『シン・ゴジラ』の深層構造についてえぐり出したものである。 これまで、実写版映画はスベりにスベりまくっていた。しかし、『シン・ゴジラ』は大ヒットを記録した。その秘密は何なのか…

マンガ大賞2017大賞作品『響〜小説家になる方法〜』作者:柳本 光晴(小学館、2015/2/27)

「漫画家漫画」は外れない。これは漫画においてよく言われる。一方今回紹介する作品は「純文学小説家漫画」である。高校に入学したばかりの主人公の鮎喰響(あくいひびき)は、本が好きで自分の考えを理解してくれる人を探すため、高校の文学部に入部する。…

英語を英語で理解する 『超英語思考トレーニング』 著者 イムラン・スィディキ(明日香出版社、2016/12/23)

本書は、英語を考えるときに誰もが経験する、一度日本語で考えてしまうという英語学習の最も根本的な問題について、「英語を英語で理解」できるようになるためのトレーニング本だ。著者は、他にも多くの英語学習本を出しているイムラン・スィディキ氏で、個…

リアルさが怖い『嗤う名医』 著者 久坂部 羊(集英社、2014/2/26)

本書には2009年から2013年にかけて、「小説すばる」に掲載された著者の短編小説6作品が収録されている。 そしてこれらの作品には、すべてに医者が登場する。もちろん医者はすべて架空の人物だが、この本、読んでいる途中で何度も「もしかしたら実話じゃない…

『禅、シンプル生活のすすめ』著者 升野俊明 (知的生きかた文庫、2009/7/10)

ちょっとだけ今の生活を変えてみよう。たとえば、「習慣」や「見方」をちょっとだけ変えてみる。それだけで毎日が伸びやかになっていく。 現代人はいつも人間関係に悩み、ストレスを抱えて生きている。そのせいなのか、みんな日常から逃げるように非日常を求…

SF民俗学漫画!『ランド』作者 山下 和美(講談社、2015/4/23)

先日紹介した『約束のネバーランド』は塀に囲まれ、『進撃の巨人』は壁に囲まれ、そして、今回紹介する『ランド』は山に囲まれた世界での物語である。 『ランド』では山の向こうはあの世と言われていて、一度行くと戻っては来れない。また、人は50歳の日には…

全員が腹黒い世界!『約束のネバーランド』作者 出水 ポスカ(集英社、2016/12/02)

孤児院では少年少女達は愛に溢れ楽しく生活を送っている。孤児院は塀に囲まれていて、外の様子を知ることはなく、関わる大人は孤児院のママのみ。12歳あるいは条件を満たすと初めて孤児院から出ることができる。少年少女達は外の世界を楽しみに毎日勉強・運…

正義とはなんだ?『少年よ』著者 兵長

あなたはどんな高校時代を過ごしただろうか?いじめを受けていた人も少なくないだろう。辛い思いを抱えているかもしれない。 このネット漫画は、いじめを受けていた学生の兄が主人公だ。過去形にしたのには理由がある。つまり復讐の物語なのだ。 兄は弟をい…

できない理由は、きっと無い。『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』著者 堀江 貴文(光文社新書、2017/3/20)

堀江さんの活動はネットニュースやyoutube、ツイッターなどで日頃から収集することができる。どのような活動をしているのか興味を持てば、おそらく情報量には困らないはずだ。しかし、1テーマで記されている書籍から得られることもまた大きい。そこでは受け…

一緒にいると疲れて、重苦しい気分になる『他人を攻撃せずにはいられない人』 著者 片田 珠美 (PHP新書、2013/12/2)

本書は、以前に紹介した『自分を責めずにはいられない人』と同じ著者で、精神科医である片田珠美氏の本である。 順番で言うと、今回紹介する本書『他人を攻撃せずにはいられない人』の方が先に出版され、ベストセラーにもなっているのでご存知の方も多いかも…

あー、結婚する前に読みたかった!! 『いいとこ取り!熟年交際のススメ』著者 西原理恵子 (新潮社、2013/11/29)

タイトルでは熟年交際のススメとされているが、内容はその年代だけに限定されない。男女が共にいられる条件が書かれているので、20代後半、30代の人も問題なく読むことが出来る。新しい男女交際の教科書がここにある。 西原理恵子といえば、漫画家としても高…

SF脱出ゲーム漫画『百万畳ラビリンス』著作 たかみち(ヤングキングコミックス、2015/8/10)

子供の頃、ゲームのバグを見つけて楽しみませんでした?。本作はゲームが大好きな女子大生二人が主人公。二人はシェアハウスをしながらゲームの中バグを探すアルバイトをしている。ある日、目を覚ますと迷宮が無限に続くボロアパート(異世界?)に迷い込ん…

粋な人がモテる『京都の流儀』著者 徳力 龍之介(木楽舎、2011/4/1)

芸舞妓衆が芸を磨き、粋な旦那衆が行き交う。そんな古より語り継がれて来た街それが花街。本書は花街界通の著者がANA機内誌のために書いた連載を再編集したものである。 花街は、非常に粋を大切にする。例えば、お茶屋にやって来たとする。店に入ると靴を脱…

90分の倍数ではなかった!?『スタンフォード式 最高の睡眠』 著者 西野 精治 (サンマーク出版、2017/3/5)

本書では、スタンフォード大学睡眠研究所、そしてその主たる基礎研究機関である睡眠生体リズム研究所(以下SCNラボ)で蓄積したエビデンスをもとに、「あなたの睡眠を、あなた史上最高にする」ための方法が紹介されている。著者は、スタンフォード大学医学部…

ホリエモンの教育論、国家論、人生論がここにある『すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~』 著者 堀江貴文 (光文社新書、初版 2017/03/20)

ホリエモンが教育を語るのは珍しいなというのがタイトルから感じた最初の印象だった。中学生時代にプログラミングにはまり、親を納得させるために猛烈に勉強し東大に入ったホリエモンが、教育についてなにを語るのか興味があった。 この本を読むとそこで語ら…

本書を読まないから、仕事が終わらないのだ! 『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』著者 中島 聡 (文響社、2016/6/1)

一度立ち止まって、 時間の使い方に向き合ってみないか? ・毎日が忙しく時間に余裕がない。・やりたいことに時間を使えていない。・人生を楽しめていない。こんな悩みを抱えている人に、読んでほしい。 著者の言った通りに行動すれば、明日の朝の目が覚めた…