HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ライター:倉田阿耶

【書評】時代は「規模の経済」から「品質の経済」へ。成功の鍵はブランディングだ!『ブランディング・ファースト』

「知名度が上がればブランドになる」と考えている方が世の中には多くいます。ですが、それは間違いです。ブランディングとは、”知らせる”という狭義のものではなく、企業の柱を”見つけ、育て、強くする”その一連の過程を指すものだからです。 時代は「規模の…

【書評】もう、遠回りはしないの?『それからはスープのことばかり考えて暮らした』

本当においしいものは言葉を探す必要もなく、喉を通過したときにはもう感嘆の声が出て、そして胃におさまるころには、花がひらくみたいに言葉が湧き起こってくる。 ひょんなことからサンドイッチ屋さんで働くことになった僕。それからは水曜日を除いて毎日の…

【書評】馬鹿なことを考えながらたらたらと生きる。それが若者である。『村上朝日堂』

どんな風に書くかというのは、どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ。どんな風に女の子を口説くかとか、どんな風に喧嘩するかとか、寿司屋に行って何を食べるかとか、そういうことです。 著者は文章を書くことについての質問をよくもらった。文章を書…

【書評】お金がいらなくなった世界で、君たちはどう生きるか。『99%の人が気づいていないお金の正体』

あなたは、1万円札に永遠の価値があると本気で信じているだろうか?1万円札は製造コストたった二十数円の「紙切れ」である。そして、そんなお金という「ただの紙切れ」つまりフィクションに翻弄され四苦八苦している人たちはただのドMである。 著者は、私た…

【書評】座り仕事で、首が短くなる!?『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』

頭痛、目の疲れ、指の疲れ、背中のコリ、腕の張り、腰痛、むくみ、冷え。あなたはいくつあてはまりますか?人間はただ座っているだけで、とても疲れます。一日中デスクワークで、体の疲れに気づいているのに、放置していませんか? 座り仕事をしている人の中…

【書評】風呂につかって考えた。世界なんて、ころころ変わる。おれの機嫌しだいでね。『ぽてんしゃる。』

ことばというのは、おもしろいものである。玩具としてもおもしろくて、実用の道具としてもおもしろい。ときには、ことばそのものが、神の役割をすることもある。ことばで、人を殺すこともできるし、人のいのちを救うことだってありうる。 自己肯定感って、「…

【書評】「正しいこと」が正しい結果を生むとは限らない。『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』

マスメディアは「正しいこと」を報道しようと努力する。しかし、「正しいこと」には別の「正しいこと」が返ってくる。それは果たしてコミュニケーションなのでしょうか。 新聞とは正しいことをキチンと書いて伝えるものだと思ってきた。でもそうしてがんばっ…

【書評】人は助けてくれる人ではなく、助けてあげたい人を好きになる『なぜかまわりに助けられる人の心理術』

あなたにとって、一番大切な人は誰ですか?そしてその「大切な人」は、あなたをいろいろと助けてくれる人ですか?それとも、あなたのほうが相手をいろいろと「助けてあげたい」と思う人ですか? 母親は、赤ちゃんが自分のために何もしてくれなくても心の底か…

【書評】しかない、というものは世にない。人よりも一尺高くから物事を見れば、道はつねに幾通りもある。『竜馬がゆく一』 

坂本竜馬は、不思議な人物だった。決して欲というものがなく、周りが勤王だ、攘夷だ、と熱に浮かされ騒いでいる中で、一人冷静に自分の考えを持ち、かといって自分の中にはしっかりと熱く燃えるものをもっている。周りに流されなければ生きづらい世の中でも…

【書評】現在というのは、どんな過去にも勝る。『何もかも憂鬱な夜に』

何かを破壊したい、と思ったことはないだろうか。誰にでも、ある時期には、どうしようもない破壊衝動のようなものが沸き起こってはこないだろうか。こんなことを、こんな混沌を、感じない人がいるのだろうか。 ラベリング理論というものがある。前科のレッテ…

【書評】何事も自分の気持ち次第。ただし、ムショではどうにもならない。『刑務所なう。完全版』

東京拘置所で丸刈りになり、長野刑務所へ。独房ではウツになりかけ、介護衛生係になり、他人の下の世話をし、腎臓結石が見つかり、揚げたてメンチカツはおいしく、ジョブズ死去を独房で聞き、きな粉で難なくご飯が食べれるようになり、ついに体重は30キロ減…

【書評】キャピタルのないキャピタリズムは、ただのイズムだ。『ブランド人になれ!』

たかがカネのために働くべきではない。「カネなんてなくても死にはしない」と突き放すからこそ、逆説的にカネが儲かるようになる。カネは追えば追うほど逃げる。自分が好きなこと、夢中になっている得意技を徹底的に極めつつ、「他人の役に立つ」という青臭…

【書評】なによりも怖いのは、恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうこと。『レキシントンの幽霊』

真夜中のリビングではじまる幽霊たちのパーティ。穴の中から出てくる緑色の獣。氷男と結婚した女。本書では、不思議な世界が、七つの短編で繰り広げられます。 胸がざわざわするような恐怖感を感じるけれど、どこか心地よい世界観。わけがわからないけど、何…

【書評】あなたにとっての「自分サイズの幸せ」は何ですか?『好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法』

あなたは本当はどんなふうに暮らしたいですか?一度立ち止まって、あなた自身の「楽しい」を基準に考えてみませんか。「他人に何とかしてもらいたい」と考えるのではなく、「自分の力で変えていこう」という考え方に変えていきましょう。本書では、そもそも…

【書評】ネガティブなものの中に笑いは潜んでいる『社会人大学人見知り学部卒業見込』

特定の企業に雇用されて働くということをせずに、若手芸人の下積み期間と呼ばれる長い長いモラトリアムを過ごした著者は、随分世間離れした人間になっていた。 そんな著者だからこその「社会」という場所で起こる様々な出来事への驚きの連続。著者がピカピカ…

【書評】うまくやろうとしなくていい。誰も見てないんだよ、人のことなんて。『昨夜のカレー、明日のパン』

若くして夫を亡くし、義父との二人暮しを続けるテツコ。ある日突然、笑うことができなくなってしまい会社を辞めた元客室乗務員の「ムムム」。顔面神経痛になり、深刻な病状の患者の前でも意図せず笑ってしまう産婦人科医のサカイ君。バイクで事故って正座が…

【書評】あなたは子どもを「殺して」いませんか?親殺しには、子殺しが先行しているのです。『親殺し』

実際にあった9件の親殺し事件を題材にした、「親殺しには子殺しが先行している」というテーマの本である。9つの事件の主な要因を、「教育家族」、「離婚」、「対人関係」の三つに区別し、仏典に描かれた阿闍世の親殺し事件をも手がかりに、親のあり方や救…

【書評】未完全でも、不完全でも、現状が嫌いでもいい。大いに動いてください。揺れてください。『僕たちは美しく生きていけるのだろうか。』

生きていくうえで大切なのは、ただ単に美しく見えるということだけではなく、「美を生きる」ということ。そのことを常に心の片隅に置きさえすれば、自分を見失ってしまうということにはならないでしょう。 「美を生きる」ことさえできれば、呼吸する一瞬一瞬…