HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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コミック

【書評】できる男が遊んでいるのが腹が立つの『トリリオンゲーム(5)』

カリスマと天才プログラマーがタッグを組んで一兆円企業を作るまでの物語。本巻ではとうとう2人はソシャゲを当てて成功した。 前巻に引き続きあちぃ展開を見せる本巻今回はとうとうソシャゲがバズった。ソシャゲってのは課金をさせるためにいろんな手法をと…

【書評】戦後の温泉地の日常『漫画 黒川温泉新明館』

黒川温泉は熊本県にある温泉だ。戦後すぐの黒川温泉の日常が描かれている。温泉というの昔からあるが、昔は日常にどのように溶け込んでいたのかがすごくわかる作品だ。 源泉から温泉を湯船に引く必要があるが、昔はどうやって引いていたのだろうか。答えは竹…

【書評】江戸前鮨入門『ごほうびおひとり鮨』

三十路を過ぎたOLが、10年以上付き合っていた彼氏と別れたので「どんな贅沢しても許される」と本格的な江戸前鮨をひたすら食べるマンガ。 コースとビールで10,000〜20,000円ほどの実在するお店が紹介される。「鮨わたなべ」(四谷三丁目)に始まり、・「鮨 …

【書評】テレビ局を手に入れた!『トリリオンゲーム(4)』

カリスマと天才プログラマーがタッグを組んで一兆円企業を作るまでの物語。本巻ではとうとう2人はテレビ局を手に入れるところまで来た。 権力に打ち勝つために、主人公達が次に考えたのはテレビ局を手に入れること。手に入れるためにはまずはお金が必要だ。…

【書評】次期社長は腹違いの息子にするか『社外取締役島耕作(2)』

島耕作はTECOTを勇退し現在は社外取締役を務めている。社長は倒れ、次期社長を決めなくてはならないし、横領事件解決のために探偵も雇わないとダメだし、相変わらず大変な人生を送っている。 島耕作はある会社の社外取締役をしている。上場はしているものの…

【書評】たしかに俺は約束した、神の子を育てると・・・・・。『装甲騎兵ボトムズ チャイルド 神の子篇』

超長生きロボットアニメ『装甲騎兵ボトムズ』。時系列的な最新作OVA『幻影篇』の続きはどうするんだ? そのファンの声に応えて、高橋良輔監督が2020年9月から2022年12月にかけて電撃ホビーウェブ上でウェブ連載した、オトシマエ的小説が本作である。『幻影篇…

【書評】システム思考になろう『マンガでやさしくわかる学習する組織』

マンガでやさしくわかる。と、書きながらなかなか文章も多いしなかなか難解だ。本書は『学習する組織』をわかりやすくしたものである。なかなか難解だがそれがいい。 まずは『学習する組織』についてchatgptに小学生にでもわかるように説明してもらったので…

 【書評】日本古代史のキーワードは天皇・言霊・和・怨霊・ケガレの5つである。『コミック版 逆説の日本史 古代黎明編』

『菊と刀』『空気の研究』など日本人の特徴を研究した有名な本は多数出版されておりますが、こちらは古代日本史を今でも残っている日本人の特徴も踏まえながら書かれた本になります。 例えば「会社などで明日から人の使ったコップを交換して欲しい、もちろん…

【書評】正真正銘、最後の新作。『リバースエッジ 大川端探偵社』

原作者のひじかた憂峰は、狩撫麻礼の別ペンネームである。画はたなか亜希夫が担当し、週刊漫画ゴラクで2007年12月から2022年7月まで、各話読み切りのスタイルで不定期連載された。ひじかた憂峰、つまり狩撫麻礼は2018年1月に死去したが、生前に残した原作の…

【書評】幕末維新は朱子学と長州藩を中心とした理解が必要!『コミック版 逆説の日本史 幕末維新編』

『コミック版 逆説の日本史』も戦国三英傑・江戸大改革と続き、いよいよ幕末維新編に突入します。ポイントは「なぜ日本の開国と近代化は遅れたのか?」である。この問いを理解するキーワードの1つは江戸大改革編と同じ朱子学である。 朱子学にある「祖法」と…

【書評】徳川幕府存続の仕組みを作り、そして滅ぼした朱子学を中心に考える『コミック版 逆説の日本史 江戸大改革編』

前作の『コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編』の続編である本著は、徳川家康が幕府を開いた江戸時代にスポットを当てます。この時代のキーワードは武士でもなく大名でもなく、なんと「朱子学」です。これを理解することで江戸時代を理解することができる…

【書評】歴史を俯瞰し、仮説を立てる大事さを知る!『コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編』

著者の井沢元彦氏曰く、『逆説の意味はこういう見方もあるよ!』である。今の日本の歴史研究者は専門分野のみを研究している&史料至上主義により、歴史を俯瞰的に見れず科学のように仮説を立てて検証することが難しい環境であると懸念を持ってます。その懸念…

【書評】風の音が聞こえる。おれはこの広い世界にただひとりなのだ。『石ノ森章太郎デジタル大全 仮面ライダー』

『シン・仮面ライダー』を観た。公開2日目に観た。『シン・ウルトラマン』を最初は観るかどうか決めていなかったら、なんだか評判が割と良さげだったので、余計なネタバレが氾濫する前に慌てて観たのだったが、それと同じ理由だ。『シン・ウルトラマン』は結…

【書評】かなりエグかった頃の鬼太郎。『墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版』

言わずと知れた水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』は、もう何度もアニメ化され、すっかり世の中的には「鬼太郎 = いい感じのヤツ」になっているが、原作では妙に飄々とした案外とすっとぼけたあんちゃんだ。1954年の紙芝居から始まり、貸本漫画に居所を変…

【書評】獣人たちの革命は成るか?『バンパイヤ』

本作のことは、狼男モノとしてその存在は知っていたが、内容まではよく知らなかった。主人公のバンパイヤ トッペイ役を水谷豊が担当してテレビドラマ化もされ、バンパイヤの変身シーンや変身後の姿はアニメーションで描いたものを合成という変わった作り方だ…

【書評】こんなに泣ける漫画はそうそう無い。『岳』

何かを読んで泣ける、そしてそれが漫画だというのは久しぶりだ。「死と隣り合わせ」という表現は、普通は自身がとてつもなく危険な目に遭う時に使うものだが、本書は文字通り、それ以上に隣り合わせだ。主人公は北アルプスで山岳救助ボランティアをしている…

【書評】人生はリセット可能か?『湯けむりスナイパー』

秘境の温泉旅館「椿屋」で働く男。その名を“源さん”。「リストラされたサラリーマン」という名目で働いているが、その実、かつての彼は、血塗られた過去を持つ一流の殺し屋だった。今その彼が持つ望みは、この地で余生を穏やかに過ごすことだけだった。 原作…

【書評】ガロンが来る。『魔神ガロン』

手塚治虫の漫画作品で、『冒険王』に1959年7月号から1962年7月号まで連載されていたものである。テレビアニメの『鉄腕アトム』にゲスト出演したガロンを観たことはあったが、本作を読むのは初めてだ。中古本屋さんで買ってきた単行本には、冒頭に作者自身の…

【書評】北陸特化型お取り寄せマンガ『おとりよせしまっし!』

「〜しまっし」とは金沢の方言で「〜してください」「〜しなさい」という意味である。主人公は石川県出身で東京在住のアパレルデザイナー。在宅勤務が増えた影響から、自宅で地元のお取り寄せグルメを楽しむ物語である。 金沢を中心に北陸グルメが毎話登場す…

【書評】ゼロにリセットされるためのマイナスの世界。『刑務所なう。ホリエモンの獄中日記195日』

本書は、著者が2011年6月に収監された時点がスタートとなっている。初めは東京拘置所、やがて長野刑務所へ異動となりながら、著者は獄中から手紙というアナログ手段を用いてスタッフへ日記を送り、なんとメルマガを発信し続けていた。そして、その型破りな記…

【書評】"Seize the fortune by the forelock."『マンガ版 ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』

ホリエ本で部数No.1(50万部)『ゼロ』のマンガ版。著者の小学生〜中高生〜東大〜起業〜「時代の寵児」と呼ばれるまでが15分でわかる。 本書ではヒッチハイクを例に「ノリのよさ」の大切さを説いている。サクッと読めるマンガだけあって、その「ノリのよさ」…

【書評】ギブアップするものか、姉のメッセージを冷静に受け止めて《現世》と《異界》の謎を解くべきだ。『Astral Project 月の光』

突然の知らせ。それは姉の死についてのものだった。「詳しいことはわからないけど、朝・・・・・・ベッドの中で死んでいたらしい」北海道。故郷。久しぶりに忌むべきその地に還ってきた主人公、小暮柾彦は、何か遺品でも・・・・・・と、実家に立ち寄った。…

【書評】ギブアップするものか、姉のメッセージを冷静に受け止めて《現世》と《異界》の謎を解くべきだ。『Astral Project 月の光』

突然の知らせ。それは姉の死についてのものだった。「詳しいことはわからないけど、朝・・・・・・ベッドの中で死んでいたらしい」北海道。故郷。久しぶりに忌むべきその地に還ってきた主人公、小暮柾彦は、何か遺品でも・・・・・・と、実家に立ち寄った。…

【書評】時を越えた・・・・・・と言っておこう。『奇跡のヒト』

渋谷センター街を、まだ若いのに歩行器を頼りにキコキコ歩く男。職質の警官に対して、その男、海図真助は言った。「脚の筋肉が弱っててな。リハビリ中だ。文句あんのか」キレやすい危ない奴だろ。相手にしないほーが、と警官たちが立ち去った直後、声を掛け…

【書評】この夢もない欲望と金だけの世の中には他愛ないドラキュラなんて必要じゃないんだ! 『I.L(アイエル)』

その時、伊万里大作は映画監督の引退を考えていた。かつて一流の映画監督として鳴らしていた彼だったが、もはや時代が変わってしまったことを嘆いていたのだ。今の映画ファンは現実的で、やたらに理屈をつけたがる。おとぎ話や伝説や怪奇や夢物語より、三億…

【書評】なぜだ? オレを10年間監禁した理由は?『ルーズ戦記 オールド・ボーイ』

「狩撫麻礼は死にました」新作の依頼を打診して来た漫画編集者に対して、狩撫麻礼はこう応えたという。だが、これは断筆宣言ではなかった。彼は狩撫麻礼名義での活動を止めることにしたのだ。1990年代後半の出来事だ。その理由は、作風に対する固定化したイ…

【書評】金で雇われ集められたニセ家族。契約者の狙いは何だ? 『タコポン』

父、母、高校生の娘、中学生の息子の一家四人。ある街の一軒屋に引っ越しをしてきたところから物語は始まる。しかし、実はこの四人はこの日が初対面だった。ニセ家族を務める。それが、一戸建ても家財道具も一切合切取り揃えた、謎のスポンサーとの契約事項…

【書評】金で雇われ集められたニセ家族。契約者の狙いは何だ? 『タコポン』

父、母、高校生の娘、中学生の息子の一家四人。ある街の一軒屋に引っ越しをしてきたところから物語は始まる。しかし、実はこの四人はこの日が初対面だった。ニセ家族を務める。それが、一戸建ても家財道具も一切合切取り揃えた、謎のスポンサーとの契約事項…

【書評】幽霊とSFと物理学。『日本発狂』

読み始めると、次も読みたくなるなぁってことで、今更ながら古本屋で手塚治虫の漫画をピックアップ。とんでもないタイトルだなぁと、ちょいと買ってみたのが本作だ。 定時制高校に通う通称イッチこと北村市郎は、或る深夜の街で幽霊の一群の行列を見た。直後…

【書評】広告代理店とテレビ局と銀行に演出されてるような・・・そんなのどーでもいい。『天使派リョウ』

1990年から1992年にかけて、ビッグコミックスピリッツに連載された本作。連載当初に数話を読んだ覚えはあったが、なんだかよく分からんよーな印象を受けた記憶がある。丁度その頃から漫画を読むこともなくなった為、長いこと未読のままだったし、最近になっ…