HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】だが、よく聞け。あいにく説明はないのじゃ。うむ。説明は、何もないのじゃ。『最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1』

非常に作品数が多い筒井康隆には、数多くの傑作集が存在するので、過去に読んだ作品と再び鉢合わせする機会も度々あるのだが、再録されるのはやはり面白いからであって、まぁどっちみち短編なんだから気にせずパーっともう一回読んでやってしまえということ…

【書評】実スパイシリーズ4、誰を落とせば国を落とせる!?『別冊正論 Extra.18 日中国交40年汚辱と背信の系譜』

某海賊マンガ・アニメのアラバスタ編で国をのっとる時、武力以外だったらどうすれば乗っ取れるのかなと思ったことがあります。まして、経済力もない時に他国を落とすにはどうしたらいいのか、難易度は高いです。戦後、何十年もかけて中国が日本をカモにして…

【書評】あなたの欲望は誰のもの?『欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア』

人に薦めてもらわなければ、手に取ることを躊躇するようなタイトルの本ですが、1行目からパンチラインよろしく、「この本は人がなぜそれを欲するのかについて書いたものだ」と、非常に哲学的。本書ではルネ・ジラールというフランス出身の哲学者の「模倣理論…

【書評】本家公認の転生漫画!『逢いたくて、島耕作』

本作は『島耕作』の世界への転生漫画だ。主人公は谷耕太郎。『島耕作』を1000回以上読んでいるマニアだ。そんな谷が島耕作の世界に転生し、島耕作を課長に導く。 転生したのは島耕作が課長になる前の世界。何も考えず島耕作の世界を楽しむ主人公。憧れの世界…

【書評】実スパイシリーズ3、コミンテルンって何だ⁉︎。『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

スパイの某アニメでW諜報員ってありましたが、実際にも諜報員、工作員、まとめて言えばスパイなんていっぱいいたそうです。今でもですけど。自国を有利にするために、他国に潜入してスパイ活動をしたり、ダブルスパイをしたりとスパイ業務も命がけ。そんなス…

【書評】定期的に何故か読み返す漫画『バクマン。』

デスノートの作者である大場・小畑タッグで描かれた、漫画家漫画だ。漫画家を描く漫画にハズレはないと言われるが、本作もそうだ。そして、本作は評者が定期的に読み返したくなる作品の一つでもある。 ストーリーは画力の高いサイコーと、文才のあるシュージ…

【書評】実スパイシリーズ2、スパイの実務がよくわかる!?『日本は誰と戦ったのか - コミンテルンの秘密工作を追及するアメリカ』

某アニメのようにイケメンスパイや美女スパイが出てきたかわかりませんが、スパイの工作によって政府の方針が操作されていたら、それは乗っ取られていると言っても過言ではないでしょうか。大東亜戦争(第二次世界大戦)中とその前後の秘密文書の公開やアメリ…

【書評】転ばぬ先の杖『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』

著者は、サラリーマンの傍ら空いた時間に投資に取り組むことで資産拡大を果たした人物。その後、独立起業、ビジネスを成功させた“お金の専門家”である。米国公認会計士の資格を有していることもあり、鋭い金銭感覚を持ち、物事の本質を見抜く力と効率の良い…

【書評】実スパイシリーズ1、公開されたアメリカ秘密文書。『ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動』

スパイというと、某有名マンガorアニメを思い出しますが、今回は実際にあったスパイ工作についてです。時は第二次世界大戦前から後までです。これはアメリカで公開された秘密文章「ヴェノナ文書(Venona)」(※1)に基づいており、「ホンマに?」、さんま風に言…

【書評】「手を挙げなさい。天井に届くかどうかやってみるのよ」『トライ・ザ・ガール チャンドラー短篇全集 2』

ハードボイルド探偵小説界に於ける希代の名作家レイモンド・チャンドラー。その全中短篇を網羅しようという短篇全集の第2巻目に収録されているのは、1936年から1937年にかけて発表された七篇である。今回も、一作毎に翻訳者を変えており、読み比べてみれば、…

【書評】グローバル社会だからこそ知りたい。『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』

20代前半、ニューヨークへ語学留学に行った時、友達になった外国人が自国のことを話しているのに対して、私が日本のことをほとんど話せず、韓国人の友人に日本のことを教えてもらった、情けない思い出があります。 そこから、日本の文化・教育・歴史について…

【書評】一流教師から学ぶ林 修氏の「仕事は”勝ち負け”で考える」『林修の仕事原論 - 壁を破る37の方法』

東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行を5か月で退社し、東進ハイスクールの講師となった林 修氏。 現在ではTV番組のMCや講演など様々なところで活躍しているが、一流講師になるために普段どのように仕事と向き合い、どれほど自分にシビアに向き合っている…

【書評】憲政史上最長の政権は実現の理由は大きな挫折をしたからである。『安倍晋三 回顧録』

3188日という通算在職日数となった安倍晋三氏のインタビューを収録した本である。インタビューは合計18回・36時間に及んだが、あまりに機敏に触れるということで、一度本人が刊行を見送りました。結果としてこの本は、2022年7月8日の選挙演説中に凶弾に倒れ…

【書評】 腹がよじれるくらい笑える『空想科学読本1 (新装版)』

老若男女問わず、とにもかくにも面白い!アニメやマンガ、特撮を現在の科学で実現しようとするとどうなるのか。引用しているアニメや特撮を知らなくても笑えるし、知っていると余計に笑えて腹がよじれそうになります。著者の柳田理科雄さんが現在の物理法則…

【書評】本編より面白い?『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』

本作はバキの外伝だ。バキに登場する烈海王がまさかの異世界転生したのが本作品。モンスターや魔法に対して烈海王はどう戦うのだろうか。 烈海王とはバキに出てくるキャラクターの1人だ。中国武術の達人であり、無謀な挑戦であっても「わたしは一向に構わん!…

【書評】本編より面白い?『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』

本作はバキの外伝だ。バキに登場する烈海王がまさかの異世界転生したのが本作品。モンスターや魔法に対して烈海王はどう戦うのだろうか。 烈海王とはバキに出てくるキャラクターの1人だ。中国武術の達人であり、無謀な挑戦であっても「わたしは一向に構わん!…

【新着記事】自分のどのアンテナにビビッとくるかお楽しみ『不老不死の研究』

どんな功績を残した人でも、寄る年波には勝てない。だからこそ、宇宙規模で見れば儚い命を大小色とりどりの花火のようにどう咲かせるかが人生の醍醐味だ。とはいえ人生はいわゆるが健康寿命が長ければ長いほど、得るもの、周りに与えるものも大きいだろう。…

【書評】生成AIで世界は変貌。それでも残るのは何?『AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方』

生成AI(ジェネレーティブAI)がどんなものかを解説し、仕事、学び方、イノベーション、リーダーシップ、リテラシーの観点から現在から今後どのようになっていくのかを体形的にまとめられた一冊です。 これまでのAIから昨今の急激な進化の源にあるのは生成力…

【書評】キングダムの海版というか、、史実ではないが『海皇紀』

『海皇紀』。評者が20年近く前にハマりにハマった漫画だ。作者は川原正敏、『修羅の門』や『修羅の刻』の方が有名だろうか。本作をイメージするなら、キングダムの海版である。帆船でちゃんと戦争を行う物語だ。正しフィクションだ。 海皇紀は川原正敏による…

【書評】「何に乾杯しようか?」「いいから、だまって飲もうぜ」『キラー・イン・ザ・レイン チャンドラー短篇全集 1』

村上春樹による『ロング・グッドバイ』の新訳が刊行された影響で、改めてレイモンド・チャンドラーの作品が再評価されたのを機に、新訳で編まれた短中篇全集全4巻が発刊された。なかなかの商売上手ではないか。しかも、一作毎に翻訳者を変えるという凝りよう…

【書評】二つの書評の読み方『千夜千冊エディション 電子の社会』

日本文化や芸術から生命科学まで。知の宝庫であり、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長、現在は角川武蔵野ミュージアム館長でもある著者・松岡正剛は、ネット上でブックナビゲーションサイト「千夜千冊」を20年以上続けている。本書はその中からテーマ…

【書評】本の読めない部下におすすめするのにも!『マンガでやさしくわかるアサーション』

マンガでやさしくかわるシリーズ。今回はアサーション。人に思ったことを伝えられない人、人に強く言ってしまう人、人との正しいコミュニケーション手法を学ぼう!。 本書では漫画でアサーションについて学ぶことができる。例えば、無茶な仕事を振られて困る…

【書評】 噛めば噛むほど味わい深い 専門人情漫画『解体屋ゲン1〜5巻』

連載20年、なんと全部で100巻にもなっていて、しかも電子版が読み放題になっているサイトも多いので読みやすい。そんな超長編漫画の初っ端の1〜5巻である。漫画の出だしのストーリーは、読者をその世界観に引き込むのに大変重要だ。さてこの漫画ではそこはど…

【書評】ユニークでサスペンスフルなアイデア・ストーリーの数々。『地図にない町 - ディック幻想短篇集』

「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれる迄になったフィリップ・K・ディックであるが、最も有名な作品は、映画『ブレードランナー』の原作として知られる『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』であろう。自作の初映画化であった『ブレードランナー』…

【書評】整形したくてたまらない人へ。『自分の見た目が許せない人への処方箋』

身体醜形症を知っているだろうか?整形依存症という言葉の方を聞いたことがあるかもしれない。このような状況になったのは、美の追求ではなくこころの病であることを知っているだろうか?ありのままの自分を受け入れることができない方へその辛さを溶かして…

【書評】整形したくてたまらない人へ。『自分の見た目が許せない人への処方箋』

身体醜形症を知っているだろうか?整形依存症という言葉の方を聞いたことがあるかもしれない。このような状況になったのは、美の追求ではなくこころの病であることを知っているだろうか?ありのままの自分を受け入れることができない方へその辛さを溶かして…

【書評】整形したくてたまらない人へ。『自分の見た目が許せない人への処方箋』

身体醜形症を知っているだろうか?整形依存症という言葉の方を聞いたことがあるかもしれない。このような状況になったのは、美の追求ではなくこころの病であることを知っているだろうか?ありのままの自分を受け入れることができない方へその辛さを溶かして…

【書評キャッチーな言葉はいらない『人を『惹きつける』話し方』

Apple創設者スティーブ・ジョブスのような魅力的なスピーチって彼だからできるんじゃない?ってあきらめていないだろうか?実はほんの少し考えて意識すれば人を惹きつける話し方ができるようになるのだ。 まず著者の経歴がおもしろい。大学卒業後フリーター…

【書評】温泉エッセイ漫画『49歳、秘湯ひとり旅』

本作は49歳の作者が秘湯を巡る漫画だ。秘湯を知れるのもそうだが、どちらかと言えば作者の独特のセンスが面白い一冊だ。 最近は秘湯ブームだが、秘湯とは山奥にある温泉のことだ。山道をずっと進んでいってそこに一軒しかないみたいな温泉。しかし、泉質が最…

【書評】春樹のファンタジーワールドへどっぷり浸かろう。『街とその不確かな壁』

村上 春樹待望の長篇小説『街とその不確かな壁』若き日の初恋の相手への深い愛、忘れられない愛の扱いに苦悩する中年男性。現実社会からファンタジーワールドへ迷い込む、そしてその境界線は不明瞭。謎に満ちた世界へとあなたを誘う。 漆黒の分厚いハードカ…