HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】世界一のプロ・ゲーマーが明かす、具体的な「勝ち続ける」方法『勝負論 ウメハラの流儀』

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「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスに認定されている梅原大吾さんが目先の勝利にこだわらずに、「勝ち続ける」方法を綴った一般書である。

具体的な「勝ち続ける」方法とは「分解し、反復する」ことにより基礎を固めるということである。
バスケットボールで点を取ることを例に、ドリブル、敵のかわし方、踏み切りのタイミングや体勢、ジャンプ力、シュートの正確さ、と分解について解説する。

細かいパーツに分解したら、自分がつまずくポイントを重点的に練習する。そして、無意識にできるようになるまで反復するのである。

下記の動画は「背水の逆転劇」と呼ばれる、著者の名を一躍世界に轟かせた、格闘ゲーム史に残る奇跡の10秒間である。


背水の逆転劇

何事も目を瞑っても出来るくらいまで体得することが出来れば、大概のことは成し遂げられるのかもしれない。そんなことを思わせてくれる。

 

勝負論 ウメハラの流儀(小学館新書)

勝負論 ウメハラの流儀(小学館新書)

 

 

【書評】諦めずに想いを継続できる人は、かけがえのない人『私はスカーレット Ⅰ』

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本書は名作「風と共に去りぬ」を著者、林真理子氏のアレンジにより主人公スカーレット・オハラを一人称にして新たに生まれ変わらせたストーリーである。

世界的な有名作品にもかかわらず、評者自身は、小説や恋愛ものはあまり読まないため、ストーリーを知らなかった。今回は紹介により「今」作品を知るきっかけが与えられたことに感謝したい。このタイミングで、本書と出会ったのは、偶然なのか、必然なのか、何だかとても面白い。

本書では、南北戦争時代のアメリカ南部を舞台に、激動の中、スカーレット・オハラの恋愛を通しての波瀾万丈な生き様について書かれているが、著者によると「理想の人とめぐり合い、お互いに同じぐらいのエネルギーで好きあう、なんていうのはまず奇跡に近い」そうだ。

しかし「思いもよらない相手と出会う」このようなドラマティックな展開もある。そう教えてくれたのが本作「風と共に去りぬ」だと著者は言う。また著者が作家になるきっかけともなった作品でもある。

恋多き美しきスカーレット。実はそれは表向きの姿。本当は、一人の人を一途に想い続ける可憐な人。多くの人にモテて、チヤホヤされたところで、自分の興味のある人からモテなければ、なんの意味もない。そのためなら、どんな壁があっても厭わないその根性は凄い。

たくさんの選択肢がある中でも、一人の人を想い続けることができる人は、男女を問わず、並み大抵ならぬ精神力の強さと、精神の安定を保てている人だ。なぜなら、様々な困難な状況がある中では、自分の気持ちさえも継続させることはなかなか難しい。

時には思いもよらぬことが次々と起こる世の中で、スカーレットのようにどんな状況でもなおも、想い続け、諦めないという気持ちを持てる人はそれだけでも、まさに著者の言うところの「奇跡の人」に匹敵するのだろう。

人と異なる行いをすることにより、一瞬にして人々から標的にされ、誹謗中傷の嵐にあってしまう。しかし、ルールがあろうが、また人に何を言われようと我が道を行くのはかなり勇気ある行動だ。

思うようにならず、不安に苛まされたときに、その人自身の本質があらわれる。自分に誇りを持ち、自分らしく堂々とする。世の中の状況に惑わされない自分自身を保っていける強さが、重要なのだ。

時代が変わっても、その根本は変わらない。本書は、そう教えてくれる一冊である。

 

私はスカーレット (1) (小学館文庫)

私はスカーレット (1) (小学館文庫)

 

 

【書評】世界で評価されるのは、独自性『~世界96ヵ国をまわった元外交官が教える~外国人にささる日本史12のツボ』

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世界96ヵ国をまわった著者が、元外交官という経験から、外国人の視点に立った興味深い日本の歴史や文化について12のテーマに分けて紹介している。

そのテーマとは「無駄を省いた禅の思想」「飛脚を使った物流システム」「ハイレベルな江戸の庶民教育」「サスティナブルな暮らし」など、幅広いジャンルでとても楽しめる。

本書評では、評者が特に興味を持ったテーマ「世界から評価される日本の芸術」について取りあげる。

日本人からみた世界の芸術、美術といえば「西洋」をまず思い浮かべるが、西洋美術に代表される芸術家たちにとっては、日本美術が大きな影響を与えていた。

その代表的なものが江戸時代に登場した新たな絵画様式「Ukiyo-e」である。著者によると「浮世絵」は日本よりも海外のほうがずっと評価されている印象があるそうだ。

なぜなら海外では、日本美術をあまり知らない人でも、「Hokusai」という名前は誰でも知っており、世界で最も有名な日本人の一人だと著者は言う。また、米国雑誌『LIFE』でも「この1000年で最も偉大な業績を残した100人」に日本人で唯一選ばれている。

西洋では絵画は「リアリズム」が当然とされていたその時代、画家たちはその絶対ルールに縛られていた。そのため、ルールから外れた作風を貫こうとしていた印象派の画家たちは酷評され続け、画家としての道も危ぶまれていた。

しかし浮世絵の登場により、それに影響を受けていたゴッホ氏やモネ氏など印象派の作品の評価は完全に覆ることとなった。

浮世絵は、実際とは異なる形、鮮やかな色彩、左右非対称、自然を描く独自性が、西洋画が最先端だと疑わなかった人々に対して大きな衝撃を与えた。

また、パリ万博では、鎖国時代から開国した日本が出展した着物や美術品にも世界の人々が心を奪われたことは言うまでもない。鎖国の時代でも日本人は、様々な分野で独自性を貫くことができたのだ。そして現代では「Ukiyo-e」と共に「Emoji」が世界中で愛される日本文化の一つとなっている。

世界中が急激に一変された現在。その不安から正義を振りかざして人を攻撃し、自分の未熟さを正当化する人、在らぬ不安やルールに押し潰されていく人、また世界がどういう状況であろうと独自性を貫き、新たな境地を切り開いていく人、何れもそれぞれの人生。どれを選択するかは、自分次第。

このような激動の変化が、その人の本当の姿を表す。それは、歴史が教えてくれる。本書は、そう思わせてくれる一冊である。

 

 

【書評】好きなことだけで生きていく『東京改造計画(序章)』

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本書は東京都知事選挙を数か月後にひかえ、現在の都知事が掲げた公約を振り返り、著者が考える東京都の改造計画について事例をもとにわかりやすく説明している。

評者が興味を持ったのは「東京都心に24時間営業のゴルフ場を造りたい」というものだ。世の中のゴルフプレーヤーの人口は、仕事の付き合い等で時々プレーする人を含めればかなり存在する。

そのような人々にとって日常の喧騒から離れ、ほんのわずかな時間でも大自然につつまれ、素晴らしい景色をみながらリラックスできることは、かけがえのないものだ。これは人々がゴルフを愛する理由の一つでもあると思う。

それが近場で、短時間で手軽に味わえる都心のコースともなれば、とてつもなく価値があり、お金にかえられない。特に忙しい日々を送っている人たちにとっては、よりそう感じるだろう。

海外でも都心のゴルフコースは、地元の人の生活に根付いている。例えばロサンゼルスは、ハリウッドから車で15分ほど、ロデオドライブからは5分圏内の立地に数多くのコースが存在する。

またそれは、意外と狭いエリアに集まり、ショッピングエリアからほど近く、ホテルからも徒歩圏内で行けるような街中にある。平日の日中であっても、駐車場は常にオシャレなスポーツカーであふれ、評者のようにあまりゴルフをしない人でも、街中にあれば、ゴルフをして、買い物して、食事もできる。

短時間で手軽に、また気楽に楽しめるため、度々訪れた経験もある。また、その中には市営のコースもあり、ゴルフは学生から富裕層まで様々な層に根付いたスポーツだということがよくわかる。

著者の掲げる東京都心の24時間営業のゴルフ場は、多くの人々からの需要があるはずだ。またビジネス目線でも明らかに成立し、利益を生むものだと評者も考える。

まだ、ほんの序章の部分しか読んでいないが、著者のこのようなジャンルの書籍は初めてだがとても面白いと感じた。37の提言についてどんな事例が挙げらているのか、益々気になる内容だ。

 

東京改造計画(NewsPicks Book)

東京改造計画(NewsPicks Book)

  • 作者:堀江 貴文
  • 発売日: 2020/05/30
  • メディア: 単行本
 

 

【書評】女房は死んだ、おれは自由だ『後ろ向き名言100選』

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"女房は死んだ、おれは自由だ"
この言葉は詩人、シャルル・ボードレールの言葉になります。結婚をした男が自由を感じる瞬間を表した後ろ向き度100%の名言になります。

"髪の毛が後退してるのではない。私が前進しているのだ。"
これは孫正義氏の名言になりますが少し前向きさを感じてしまいます。

"生き物は死ぬときには自然に死ぬもんだ。それを人間だけが無理に生きさせようとする。どっちが正しいかね。"
これは漫画ブラックジャックに登場するキリコ
の言葉です。この言葉は医療そのものを問う言葉になっており、前身するための後ろ向きの言葉なのかもう分からなくなってしまいます。

"その厳しい目、自分自身のその人生に向ける勇気ある?あるんやったら。いいですけど。"
これは高校生にTwitterで誹謗中傷された山田ルイ53世のリプライになりますが、もう既に前を向いてます。

本初は後ろ向きと言いつつ、読んだ後に何故か少し前向きになれる名言集です。
前向きの名言集とはまた一味違って楽しめます。 

 

 

【書評】THIS IS A GREAT FUCKIN' BOOK『正しいFUCKの使い方』

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ファック(Fuck)
読者の皆様はこの言葉を知っていますか?

本書は簡単に言うと放送禁止用語の説明書になります。なぜ、説明書が必要なのかというと間違えて使用すると取り返しのつかないことになるからです。本書には、取り扱いを謝った場合は危険な状況を越えて、中程度の障害、軽傷、死亡、重傷を受ける可能が想定されます。くれぐれも近所の子供や目上の人には使用しないでください。と注意書があります。

内容はハードボイルドなイラストと共に『Fuck off』、『Fuck up』、『Fuck you』などの使い方が書いてあります。

帝愛の利根川の様に『Fuck you!ぶち殺すぞ、ゴミめら…』を使いこなしたい読者の皆様は、本書を読むことで『Fuck』の使い方の達人になれます。

王道の『Fuck』の他に『hell、damn、shit・crap』の使用例もあり、放送禁止用語の大体を網羅しています。しかもリスニングCD付きで言うことは何もありません。

本書で正しく『Fuck』を使いこなせる人間になりましょう。

THIS IS A GREAT FUCKIN' BOOK  

 

 

【書評】なりたい自分になればいい。自信があるから、成果が出せる『Change The Label~人生を変える「自信」のつくり方~』

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「自分に自信がない」これは、日本人の口からよく聞く言葉だ。なぜ自信がないのか?多くの人は、自信を持つのに具体的な根拠を必要としている。しかし、それは本当に必要なものなのか?

世界に目を向けると、例えば欧米人は、全く経験のないことでも、「できる」と即答する人が多いように感じる。それに比べて日本人は、かなり経験があることでも、「よくわからない」「できない」「自信がない」と言いたがる。この違いは何なのだろうか?

また、人は誰でも時として、自分の思いもよらぬラベルを人から貼られてしまう。しかし、その弊害として自分に自信をなくし、それをカバーしようと虚勢をはったり、自分を偽り、結果として人を信用できなくなり、人とうわべだけの浅い関係しか構築できなくなる。

そういった状況は、一見、たくさんの人たちといつも楽しそうな人生を送っているように見えても、実際には、心にバリアをはり、本来の自分を見せないため、人と打ち解けて深く付き合うことができない。そのため、常に心が寂しく満たされない。

本書によると、自分に自信をつけることはとても簡単で、自分で自分をほめて認めればいいと言う。例え人から認めてもらえなかったとしても、自分で自分をどのような人間か決定することにより、自分の人生が思い通りになっていく。

本書を読むことにより、今からでも、誰でも自分しだいで一度貼られたそのラベルを永遠にきれいにはがすことができ、また新たななりたい自分になることができる。自分自身が心を開けば、新たな一歩を踏みだすことができるのだ。

 

 

【書評】人は助けてくれる人ではなく、助けてあげたい人を好きになる『なぜかまわりに助けられる人の心理術』

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あなたにとって、一番大切な人は誰ですか?
そしてその「大切な人」は、あなたをいろいろと助けてくれる人ですか?
それとも、あなたのほうが相手をいろいろと「助けてあげたい」と思う人ですか?

母親は、赤ちゃんが自分のために何もしてくれなくても心の底からわが子を愛しています。
また、大好きな恋人や友人のために、ついつい世話を焼いてしまう人も多いでしょう。

人は、大切な人を「助けてあげたい」と思う生き物なのであって、「助けてくれる人だから」という理由で人を好きになるわけではないのです。

人は誰かに何かをやってあげることで、「自分は必要とされている」と感じられる生き物です。
誰かを助けてあげた、誰かの役に立ったという精神的な充足感が、その人を幸せな気持ちにさせます。ですから、相手に何かをやってもらうという行為は、めぐりめぐって「やってあげる側の人」を幸せにする行為でもあります。

反対に、「やってあげる」という行為には怖い側面があります。
尽くすことは、度を超すと強烈な「干渉」になります。「過保護な親」「彼氏に尽くす女」というのが良い例です。
やりすぎてしまう人たちは「自分は相手のために頑張っている」と思っていますが、実際はそうではありません。彼らは自分に自信がないので、尽くして、干渉していないと他人から必要とされていることを実感できないのです。
ですが、どんな人にも親切を振りまいていけるわけではありません。いつか必ずキャパオーバーになって、誰にも何も「やってあげる」ことができなくなります。

イカーになってはいけない。ギバーになれ!という言葉はよく耳にします。
けれど、そもそも「ギブ」「テイク」とは何でしょうか。
他人に物や知識をあたえることのみが「ギブ」で、それを受けとることが「テイク」なのでしょうか。
感謝の気持ちを伝える、話をきいてあげる、ただ側にいる。
十分にギブではないしょうか?
お互いが相手に何かをもらっていると感じ、感謝しあえる関係が広がっていくと素敵ですよね。

 

 

【ランキング】今週読まれた書評【2020/5/10-16】

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1位

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好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

  • 作者:米山 彩香
  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2位

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3位

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好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

  • 作者:米山 彩香
  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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