HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】2007年にアメリカでベストセラーになった本。日本人は今が読むべきタイミングだろう。『「週4時間」だけ働く。』

パレートの法則、80:20の法則で有名だが、20%の仕事が80%の収入になるなら、20%だけ仕事すれば、80%得られ、時間当たりの成果は4倍になる。

本書は週4時間だけ働くための方法を、つまり仕事の生産性の上げ方をまとめた本である。生産性を上げるために4stepがある。定義→捨てる→自動化→解放。

定義まずは生産性について理解しよう。はじめにも書いたが、トータルの収入でなく、時間当たりの収入を高めるという概念を理解する。

また、6ヶ月間での自分の理想的な生活を考えてみよう。何が欲しくて、何がしたくてどうなりたいのか。そして、必要な収入を算出しよう。それだけ稼げれば理想の生活はできるはず。

さて、目標が決まればそのために仕事を捨てていこう。利益にならないことはできるだけ捨てていく、会議もメールも減らそう。電話には出るな。そして、アウトソーシング、リモートワークをがんがん進める。時間を節約するほどに、時間当たりの収入は膨れ上がり、生産性はどんどん上がる。また、仕事の集中力が高まるので、結果収入は増えることがあると言う。

本書の内容は大雑把に言えば上記のようだが、ページ数は600pもある。実際には色々なおススメ自動化ツールや、アフィリエイトSEO関連ツールなどがものすごい数紹介されている。

発売当時は日本には無理だと騒がれた本書であるが、働き方改革が進む中、日本人が今読むべき本ではないだろうか。当時パッとしなかった人も今が読み直すタイミングだ。

 

「週4時間」だけ働く。

「週4時間」だけ働く。

 

 

【書評】Excelの基本的な機能の5%を極めれば、95%の作業は困らなくなる。1時間の作業時間がたった5分に短縮する「達人の技」を身につける『神速Excel』

本書は、社員2万人の日本最大規模コンサルティングファームに所属していた著者が、業務を効率化させ1秒でも早く仕事を終わらせるために模索し、改善し続けてきた方法がまとめられている。その結果、著者は「Excelの神」と呼ばれ、Excelの知識とスピードは、世界の上位0.01%のレベルにあると自負する。

操作をスピードアップさせる方法として誰でも思い付くのは、いわゆる「ショートカット」を使うということだが、本書のポイントはそこではない。

・セルの移動と選択
・不具合時の解決法
・セルの値や数式の編集
・関数の複製

このような操作が無意識レベルでできるかどうかが、スピードアップのキーとなる。

評者の勤務するビジネススクールでもExcelの授業科目があるが、多くの人は事務処理等にExcelを多用しているものの、基礎から学んだ経験はなく、自分の知っている範囲の操作で仕事をしているため、無駄な操作に多くの時間を要するという。

本書で学べる内容は、1日の仕事で15%以上の時間をExcelに使っている人にとって生産性を劇的に変える可能性があるという。さらに、実践しながら学ぶ事を想定して作られているため、URLから教材をダウンロードし、徹底的に練習することができるようになっている。

そのため、特殊な製本技術で180度本書のページが開き、そのままの状態でページが保たれているところも、うれしい気遣いだ。

また、本書を読み「わかった」で終わらさずに、同じ動作を繰り返し「無意識レベル」で指が動く状態にすることが、上達のコツだという。

神速Excel

神速Excel

【ランキング】今月読まれた書評【2019年8月】

1位

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2位

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はたらくすすむ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

はたらくすすむ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

3位

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町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト

町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト

 

 

4位

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5位

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6位

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7位

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8位

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9位

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10位

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【書評】今週読まれた書評ランキング【2019/8/25-31】

1位

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2位 

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サードドア: 精神的資産のふやし方

サードドア: 精神的資産のふやし方

 

 

3位 

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稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

 

 

4位

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【書評】J・K・ローリング氏は、出版史上最も文化的・経済的インパクトを残し、世界中の識字率を向上させ、読書率も増加させた『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365~現代編~』

本書は『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の第3弾となり、人々に強く影響を与えた「現代文化」についてまとめられている。前作の第2弾は、人物に特化した内容のため、併せて読むことにより、幅広い知識が得られるだろう。


シリーズ累計150万部を突破し、第1弾より継続して人々から愛されていることがよくわかる。また、各シリーズごとに365日分、毎日新たな知識が短時間で効率よく得られるように、月曜日から金曜日までの7つの分野に分類されている。


本作では、過去に新聞の1面を飾り、伝説となった「人物」や、ヒットチャートトップ40に入った「音楽」大ヒット作となった「映画」100年間で人々の話題となった「大衆文化」他、「思想と社会」「文学」「スポーツ」など、とても気になるものばかりが取りあげられている。


そこで本書評では、365個目の最後のテーマ「J・K・ローリング」についてとりあげる。J・K・ローリング氏の『ハリー・ポッター』シリーズや『ファンタスティック・ビースト』は、とても奇妙で面白い世界が描かれ、マジックというだけで何だかワクワクしてくる。


そしてその大ヒットにより、出版史上、文化的・経済的インパクトを残した作品は他にないと言われ、それはまた、世界中の識字率向上や子供の読書率増加にも貢献したそうだ。


評者も子供の頃からマジックに関心を持ち、必死に練習をした経験もある。また、世界を代表するマジシャンのショーを見に行くほど、マジックに夢中になっていた時期もあった。そのため、J・K・ローリング氏の作品をとても楽しんだ。


そもそも『ハリー・ポッター』は、乗車中の列車が4時間途中停車し、その際に主人公「ハリー」を思いついたところより、ストーリーを構築し始めたそうだ。


4時間も電車が停車したら、多くの人はイライラして苦情を言ったり、暴言をはいたりする。評者も海外に行った際に6時間飛行機に閉じ込められたことがあるが、思わぬことに遭遇した際にどう反応するかで、その人の本質がよくわかる。


そもそも代替え案のない状況に陥ったら、イライラしたり、クレームを言ったところでどうにもならない。その時間をいかに快適に、有効に活用するかが重要だ。


恐らくJ・K・ローリング氏も周りの状況に左右されず、その時間で自分の好きな楽しい世界を想像することに没頭できたからこそ、あのような大作が生まれたのだろう。


本書は、365項目という莫大な情報量ではあるものの、1日5分というちょっとした隙間時間で知っておきたい基礎知識について毎日学べるように作られているところが、非常に便利である。


いくら忙しい人であっても、1日5分作れない人はいないはずだ。また、本書の楽しみ方の一つとして、自分の人生を振り返りながら読んでいくというのも、とても面白い読み方だ。


『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』シリーズはこちらから


第1弾

http://bookrev.horiemon.com/entry/2018/06/01/220012


第2弾 人物編

http://bookrev.horiemon.com/entry/2019/04/26/220015


1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編

【書評】具体的なツールの使い方までのってるからホンマにすぐに使える!『すぐに使えてガンガン集客! WEBマーケティング123の技』

本書はこれ以外にこんな本は無い!と言えるほどにWEBマーケティングに対する唯一無二の良書だ。考え方とかではなく、超具体的に書いてある。

何を書いてるか、どうしてそんなに良いのかというと、SEO対策の項ではこういうツールをこんな風に使って、こう対策をすればいいと、タイトル通りすぐに使える。書いている通りに真似するだけで良い。

内容もSEO対策、ブログでのアクセスの稼ぎ方、WEB広告の良い使い方、google analysisの詳しい使い方、FacebookTwitterでの集客方法からline@、Instagramの集客技、そして、多量のツール紹介だ。

とにかく、WEBマーケティングについては唯一無二の使える情報がつまっている。WEB、ブログ、SNSで集客をする人は全員必読だ。  

すぐに使えてガンガン集客! WEBマーケティング123の技

すぐに使えてガンガン集客! WEBマーケティング123の技

【書評】悩みは答えがないが、考えると答えは出る。『イシューからはじめよ』

働き方改革により"生産性"が大事 だと言われるが、生産性の高い仕事とはなんだろうか。効率を良くすることだけが答えじゃない。どの仕事をするかを見極めることで、仕事を確実に成果につなげることで生産性を上げる。そのためのノウハウが詰まった名著が本書だ。


仕事を見極めるにはどうしたら良いか、それはイシューから始めることである。分析調査などの仕事は最終成果物はプレゼンor論文になるだろう。


映画の制作と同じだ、やみくもに撮影しても作品はできない。まずはストーリーを考え、絵コンテを書きどんな作品になるかを決める。それからどうやってやるかを考えることで最短距離で高い成果を得るその全てが詰まっている。


そのためには、イシュードリブン→仮説ドリブン→アウトプットドリブン→まとめの順で仕事を行う。これが生産性が高い仕事の全てだ。


評者は研究開発職であるためイシュードリブンは訓練されているため、納得する点が非常に多く、本書はよく言語化したなと感じた。一方で得られる予定のグラフを手書きしてみることまではやってはおらず、今後やっていくべきだと感じた。


また、本書ではイシューの見極め方について書いているが、プロジェクトの進め方については別途他の本を参照するべきだろう。イシューからはじめ、プロジェクト管理表でまとめあげねば、実行は難しい。どちらにせよ、名著と言われるだけあり、非常に有益な本である。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

【書評】お客様の仮面が外れたとしても、気づかないふりをするのもホテルマンの仕事。美人の涙に隠された謎の正体 『マスカレード・ナイト』

本書は2019年1月に公開された映画『マスカレード・ホテル』の続編であり、マスカレードシリーズの第3作となる。シリーズを通して「ホテルコルテシア」を舞台に殺人事件が計画され、警察、ホテル関係者は毎回犯人に翻弄される。

なぜなら、事件は常に巧妙なトリックが仕組まれ、複数の殺人事件が関係しているからだ。そのため、毎回最後まで犯人や犯行の動機がわからず、ハラハラが止まらない。そしてラストでは意外な人物が登場する。

本作では、警視庁へ送られてきた殺人事件に関する密告状がキーとなる。密告状は、ホテルコルテシア名物、大晦日のカウントダウンパーティー「マスカレード・ナイト」に未解決殺人事件の犯人が現れるというものだ。

そのため、第1作の舞台でも活躍した主人公でホテルマンに扮した刑事「新田」とベテランコンシェルジュとなった「尚美」が再び殺人事件解決のために、奔走する。

また、本作からコンシェルジュとなった尚美の元には、多くのお客様が毎回頭を悩ませる無理難題を次々と持ってやってくる。しかし、お客様の無謀な要望にも「ノー」とは言わないのが、ホテルマンのポリシー。それを必死に守ろうと、試行錯誤が続く。この中に事件に関係する怪しい人物がいるのかどうか。ここが、見どころの一つでもある。

シリーズすべてのタイトルともなっている「マスカレード」第1作、第2作では、ホテルではお客様も従業員も「仮面を被っている」と比喩的表現が用いられていたが、本作では、いよいよついに「仮面舞踏会」がメインストーリーとなる。

密告状にあった「マスカレード・ナイト」の参加者は全員仮装をすることになっている。そのため、誰が犯人なのかわからない。素顔がわからない分、誰もがより怪しく見えてくる。雰囲気を高めるために、サービスをする従業員さえも仮面を付けている。犯人は、仮装をしたお客様に紛れ込んでいるのか、はたまた従業員なのか。

本シリーズをすべて読み終え、いずれの作品も登場人物が多く、最後の最後までトリックを暴くことも、犯人を推測することさえも難しい内容であったため、ラストまで気が抜けない興味深い作品であった。

マスカレードシリーズについては、
こちらから

第1作『マスカレード・ホテル』
http://bookrev.horiemon.com/entry/2019/02/02/220020

第2作『マスカレード・イブ』
http://bookrev.horiemon.com/entry/2019/02/15/220045


マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト

【書評】誰も教えてくれない「抜け道」を見つける『サードドア - 精神的資産のふやし方』

- 人生、ビジネス、成功。

すべてには、常に3つの入り口が用意されている。


ファーストドア:

正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。


セカンドドア:

VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。


そしてサードドア:

いつだってそこにあるのに誰も教えてくれない「抜け道」-


本書はそんな「サードドア」をこじ開け、

あるミッションを掲げ奮闘した18歳の大学生の試行錯誤の物語だ。


この本の面白い点は2つある。


1つが、様々な著名人が名言を連発してくるところ。

ビル・ゲイツジェシカ・アルバクインシー・ジョーンズラリー・キング…だれもが知っている名前がずらりと並び、物語の中に普通に登場し、それぞれの美学を語っている。


中でも私が素敵だなと思ったのが


(運について)

「バスみたいなものさ。1台逃しても必ず次のバスが来る。でも準備しておかないと、飛び乗ることはできない」


というセリフ。


運は実は万人に平等にやってきているのに、あの人は運がいいな~と周囲から思われる人がいる。

その違いはなにか?

その答えがこのセリフに書かれている。そう、準備の有無だ。


本の中でも著者が準備を重ねて運をつかむ様子が書かれており、ミッションに対して具体的にどんな準備をしたらいいのかが分かりやすく解説されているのがよい。


このような名ゼリフと具体的な行動が常にセットで描かれているため腹落ちしやすく、この本を読んだらきっと、お気に入りのセリフが見つかり、それがあなたの美学の1つになっていくと思う。


2つ目が、著者のミッションへの情熱の変遷が見られるところ。


失敗して落ち込んだ姿や、すこしいいことがあって調子に乗っている姿、すべてにおそらく自分の過去と重なるところが1つはあると思う。


そんな彼の人生の浮き沈みの激しい体験を見せられると、きっと誰もが自分の人生にももっと夢中でありたい、もっと没頭したい、と思うはずだ。

これは物語でありながら、人の背中を確実に押す。そんなところが素敵である。


この本は、なんだか最近楽しいことがないなあ、と人生に退屈している人たちにお勧めできる。

きっと自分が好きな美学に出会い、そして何かに踏み出すきっかけをもらえると思う。


これを読んだら何か動かずにはいられなくなる。


本書の中にでてきた言葉を借りるならば、

「何がしたいのか、なんて問いはあいまい過ぎて、やるべきことや意味ある答えなんて見つけられない。そんな問いは忘れてしまえ。」

「幸福の反対は退屈で決まりだと思う。興奮こそ、まさに僕らが懸命に追い求めるべきものである。」

「とにかく動け」

サードドア―精神的資産のふやし方

サードドア―精神的資産のふやし方

【書評】何も無い日常も大事にしたい。暇な方、疲れている方、息抜きにどうぞ😇漫画『働かないふたり』

Amazonプライム会員無料」とありまた読んでしまった・・・。本作は一見代わり映えのしないニート妹の日常をただただ描いている話だ。ただのニートの日常ではあるがその安定的な面白さ、そして話の間にある『あとがき』のような4コマも可笑しく、サクサクとテンポ良く読める。

始めの方はニートの日常を描いたゆるゆるな物語だが、5巻ぐらいから徐々に「兄はニートじゃなくても生きて行けるのに?」という疑問が少しずつ兄の過去を知ることによって解明されていく。また、登場人物も増えて行き、妹の社会復帰に段々と期待を寄せてしまう。

兄妹が家で引きこもっていても平和に過ごしている家族を見ていると、どうしようもない二人だが、つい応援したくなる。

ニートの日常を描いたくだらない話なのに、どこか優しくなれる。そんな漫画です。仕事や家事、日々の業務や情報に疲れている方におすすめです。何も考えずに読んでみてください。

働かないふたり 1巻 (バンチコミックス)

働かないふたり 1巻 (バンチコミックス)