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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「自分は何者であるか」その答えはここにある『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』

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冒頭から私事ではあるが、本著と出会った私は今、未来への希望に満ち満ちている。
人生を変える一冊と言うと非常にありふれた表現ではあるが、少なくとも私にとってはそうであった。

本著では自身の才能に気付くこと、そしてその才能に基づいて生きることの重要性を説いている。著者らは才能の正体を長年の研究による膨大なデータから、ビジネスにおける成功に結びつく統計的傾向を抽出した34種類の“資質”であると定めた。これらは自然と繰り返される思考・感情・行動のパターンであり、誰の中にも全ての資質が存在しているが、その序列に違いがある。上位5つが特に強く個人の特性として表出し、本人に成功をもたらす強みの元となる。つまり、自身の上位資質に気付き、それを磨いてきた者達が世に言う才能あふれる成功者なのである。
またまたありふれた表現となるが、才能は誰にでもあり、皆それに気付いていないだけなのだ。

では、どうやればその才能に気付くことができるのだろうか?それは著者らが開発したオンライン資質特定ツール「ストレングスファインダー」によって分かる。(嬉しいことに本著にはその受検コードも付録されている)
本著が他の自己啓発書と一線を画すのは科学である点だろう。本著で語られる強みは統計的事実に基づいており、その元なる資質を正確に特定するツールにより、精神論だけでは終わらない、個々それぞれにモディファイされた具体的行動の助言まで与えてくれる。

本著は2001年出版であるが、その先見性には目を見張る。
近年、よく耳にするセルフアウェアネス(自己認識)の重要性が本著では既に説かれている。今、話題のティール組織の構築にも自身の強みを理解して、能力を最大化した個の存在が不可欠だろう。また、上位5資質の順位を含めた組み合わせは3300万通りあり、人の個性をスペクトラム的に捉えることができるため、多様性表現の一種の極致とも言える。
これからの時代に必要不可欠な考え方・ツールであるが、その研究のスタートは60年近く前だと言うのだから驚くばかりである。

本来はビジネスパーソンに向けられた書ではあるものの、全ての人に生き方の可能性を示唆するものとなっている。私は特に人生に悩みながらも前に進もうとしている人に読んでもらいたい。読後、眼前には道が開けていることをお約束する。

 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

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