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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】慢性的な痛みや困った人間関係、実はそれそのものが「解決」です。自分にとって違和的な存在を味方につけるための入門書『痛みと身体の心理学』

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自分にとって苦手なもの、嫌いなものは勿論避けるもよし、取り除くもよし。しかし何度も繰り返される身体症状や対人関係のトラブルは、その人自身に気づきをもたらすための大切な「プロセス」である。現代物理学を修めた後ユング派の分析家となったA.ミンデルが創始したプロセス指向心理学を、日本の第一人者である筆者が1人でも手軽に出来るワークなどを織り交ぜながらわかりやすく紹介しています。

一次プロセス、二次プロセス、チャンネル、エッジ、増幅といった独自の用語がありますが一度意味を覚えてしまえば簡単。自分の今現在の立ち位置、今後の方向性について、夢や身体症状、人間関係、世の中の出来事等、様々な情報を通じて気づきを得られます。

自分にとって不快でしかない存在や出来事が、自分が今抱えている問題の「解決」になりうる。そのような体験を一度でも体験すると、一見すると困った事にしか思えないような出来事であっても、それがどのような気づきに繋がるのか「ワクワク」しながら受け入れられるようになります。

「なんで自分ばかりこんなことが…」といった、「私の努力」ではどうにもならない出来事が繰り返される方にとっては、新たな視点を与えてくれるきっかけとなる1冊です。 

 

痛みと身体の心理学 新潮選書

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