日の出とともに起き、日の入りとともに就寝する、江戸の庶民の生活。
そんな時代にやっている、小さな食堂のお話。
主人公は、親の代から受け継いだ金物屋を、食堂に変えることを思いつく。
この時代に、夜まで営業している食べ物屋は少なく、特別な職業の人たちがお客でやって来る。
それぞれのお客が繰り広げるストーリーがとても面白い。
中でも、夜の仕事をしている人たちが、様々な悩み、事情を抱えてこのお店にやってくる。さながら、現代のバーのようで、主人公はバーテンダーだ。
そういえば、江戸時代は1日2食だったんだよなぁと、気付いた。
江戸の文化と人情に触れられる1冊。
宵越しの金は持たない江戸っ子。
ちょっと疲れたときに、読んでみるのもいいかもしれない。