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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】いいナンパは傍から見ても気持ちの良い、嫌みの無いものなんでしょう。 『究極の男磨き道 ナンパ』

夏ですね、皆さんナンパしてますか?この本の主人公は5年間引きこもっていたコミュ障の33歳男性の社会復帰の物語です。

この本はナンパのノウハウだけでなく社会復帰を目指す一人の男の冷や汗と悔し涙のドキュメンタリーです。初めて声をかけるときのドキドキ、うまくしゃべれないキモさ、地獄の様な沈黙、会話中に相手がスマホをいじりだしたときの絶望、声をかけて無視されたときに感じる拒絶感。読み進めていくにつれて自分が過去に負った傷が疼き感情移入するか思い出すのを恐れ読むのをやめてしまうかもしれません。

描写がリアルすぎてみっともない過去の自分と対峙しなければなりません。それでも、ささいなことで重傷を負い、傷つきながら成長していく33歳の主人公の成長とともに自分も何かやってみようと思わせてくれます。そしてナンパはこんなにも奥が深く、一人の人間を変えてしまう力を持っているのかと気付かされます。

本書には「へこませてくれる女にはむしろ感謝すべき」という素敵な言葉が出てきます。何事も最初からうまくいくことはありませんが、骨身に沁みる失敗を糧にしていくことはきっと仕事も同じはずです。

ナンパさせてくれる女性に感謝しつつ、男も学ばなければいけません。ナンパは女性を喜ばせるエンターテインメントであり、アトラクションです。その方法が独創的で笑えたり、楽しいものだったりすれば失敗しても女性にとっては笑える思い出になります。しつこいようで嫌じゃない、そんな「押し引きゲーム」です。

きっといいナンパとは傍から見ても気持ちの良い、嫌みの無い自然体なものなんでしょう。
女性に不快な思いをさせるのは禁止です。

究極の男磨き道 ナンパ

究極の男磨き道 ナンパ