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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】理不尽、不平等というサラリーマンのルールの中で 『課長島耕作』

あなたは“サラリーマン金太郎”と“島耕作”どちらが好きだろうか。私は“島耕作”派である。
なぜ“島耕作”が好きなのかと考えると、その圧倒的リアル感ではないだろうか。

作者の弘兼憲史さんは3年間松下電器産業(現:パナソニック)で働き退職して漫画家になったという背景があり、そのためかサラリーマンの憂いがリアルなのだ。まるで人生の縮図でもあるかのように思える。

人間働いていると理不尽に合う。自分ではコントロールできないことに巻き込まれる。理不尽、不平等、不公平、、、世の中とは思い通りにいかないことで溢れている。その時あなたは一体どういった行動をとるのか。会社を辞める人もいれば残る人もいるだろう。それはどちらでも構わない。

島耕作”という漫画は、理不尽はどこにいってもあるものであり逃げるよりも上手く対応してみてはどうかという提案である。サッカーにはルールがあり「なんで手を使ってはいけないんだ!手を使ってボールをゴールにいれたら良いじゃないか!こんなのおかしい!」というのであれば、そもそもサッカーを辞めればいい。

人間が作る世の中のルールとは理不尽、不公平、不平等ということである。今、社会人になって戸惑っている人間にこの漫画を贈りたい。気付いてほしい。私たちは理不尽、不平等というルールの上でプレイしているのだ。「誰よりも結果を出しているのに評価されないなんて間違っている!」「こんな世の中おかしい!」そう、世の中はおかしいのだ。ルールに文句を言い続けるか、そのルールに則ってプレイするのかは選べばいい。

自己啓発本を読んで夢を見ることよりも、理不尽な現実で戦うあなたにこのマンガをおすすめする。