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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】これからの時代を生き抜くために『GOETHE 堀江貴文解体新書 ~自意識(プライド)を捨て去った、ホリエモン!という生き方~』

月刊誌『GOETHE』。恥ずかしながら評者は、まずこのタイトルが以前から読めなかった。汗…。『ゲーテ』と読む(表紙には小さくカタカナでも書いてある)。政治家、自然科学者、劇場監督などの仕事に情熱を捧げ、旅や女性を愛し、82年の生涯を走り抜けたという世界的な文豪として知られるドイツの文豪ゲーテの名を冠した雑誌。「仕事が楽しければ人生も愉しい」がコンセプト。

この雑誌をこれまで書店で見かけるも田舎に住む評者は、高級スーツや高級腕時計の写真に怯み、どこか別世界の話題の様に感じていた。しかし、本誌の総力特集は「堀江貴文解体新書」である。HIUに所属する評者としては、この特集40ページを今こそ読む価値がある。

評者がオススメするのは、後半部分のページ。ここでは、堀江氏が過去に行った著名人との対談や著名人から寄せられた質問やコメントをもとに構成されている。社会学者・古市憲寿氏、お笑い芸人・中田敦彦氏、ファッションバイヤー・MB氏、SHOWROOM・前田裕二氏、片付けコンサルタント近藤麻理恵氏、他多数の方々とのやり取りから「ホリエモン」という生き方が浮き彫りになってくる。

また興味深く読めたのは、最後の8ページ。「教えて堀江大先生」、「無理めな女をオトす方法」、「馬場康夫と語るおやじ達のモテ道」。ここを読んで響いてくる言葉、それは『ツマラナイ変なプライドなんて捨ててしまえ!』というメッセージ。「教えて堀江大先生」のコーナーのQ&Aの一つでは、『Q.今までで一番 ”なかったことにされたくない” 仕事はどれですか?』の問いに、堀江氏は「A.過去の仕事をなかったことにされても基本的にあまり気にしないかも。」と回答。評者はここにホリエモンの真髄を感じた。

少し話がそれるが、RPGゲーム「ドラゴンクエスト」ではプレイヤーのキャラクター設定の職業から「遊び人」を選択することができた。「賢者」に転職するには、通常は『悟りの書』を手に入れる必要があるのだが、「遊び人」はこのアイテムが不要である。なぜなら遊びを極めに極めた時、そこには既に悟りの境地があるからであろう。冒険には試練はつきもの。しかし、そんな時に遊び人のユーモアがパーティーの気持ちを柔らげ、時に鼓舞をし、生きる力を与えてくれるのかもしれない。ホリエモン、彼こそは究極の遊び人であり、かつ現代の賢者の一人であることは間違いないであろう。

最後に。本誌は、今、自分の生き方を変えたいと少しでも考えている人におススメしたい。「プライド(自意識)を捨てて、子どもの様なピュアな気持ちを思い出し、やりたい事を全力で遊んでみろよ!」。そんなメッセージに勇気付けられて、あなたも必ずや次の一歩に踏み出せるに違いない。