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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】おかんにはいつまでも生きていて見守って欲しい。そんな気持ちになりました 『やっぱし板谷バカ三代 』

ゲッツ板谷さんの『板谷バカ三代』から数年後に書かれた続編です。
相変わらずぶっ飛んだ家族が信じられないようなバカな事件を起こし続けてくれていて、やっぱり抱腹絶倒で一気に読み進めてしまえる一冊です。

しかし、登場人物であるところのゲッツ板谷さんの家族や周りの人間が次々と亡くなってしまうと言う悲しい現実も同時に描かれています。

まず、バカだが真面目人間で40年間無遅刻無欠勤、有給休暇なんて使った事がないと言うバカ二代目の父親ケンちゃん。
そんな兄の子供たちを不憫に思ったのか、ゲッツ板谷兄弟を子供の頃から父親がわりに可愛がってくれていたケンちゃんの弟、ブカの叔父さんが突然犬の散歩中に亡くなります。

そして、いつも頭にストッキングを帽子がわりにかぶり、クソまずいコロッケとふりかけを量産し続けていた破天荒、初代ばあちゃんのボケが進行、脳梗塞も起こし体の自由が効かなくなり亡くなります。

更に一家の中で唯一まともな板谷さんのお袋さんが肺ガンを再発。
と、大変な時になんとゲッツ板谷さん自身が脳梗塞を起こして数ヶ月の入院生活を送る羽目になります。
しかーし、母の愛から奇跡の復活!
入院中、肺ガンを蝕んで自身が大変なお母さんが、ゲッツ板谷さんの足を酢で洗い続けると言うことをしてくれたお陰で、板谷さんは意識の無い間に、何年も苦しんでいた酷い水虫からも復活。

ただ、肺ガンは進行しオフクロさんが遂に往きます。
後半の殆どは、オフクロさんの闘病記と板谷さんや家族との思い出話に割かれており、涙なしでは読めません。
当たり前ですが、時間はどんどん過ぎていき、人はどんどん老いて亡くなって行きますね。
自らの母親にかぶせて読んでしまいました。
あ、私の母親は病気でも何でも無いんですけどね。
おかん、長生きしてくれよー!!


やっぱし板谷バカ三代

やっぱし板谷バカ三代